『平清盛』第46回感想

2012/11/26 01:05

『平清盛』第46回頼朝挙兵 2012.11.25放送

「平清盛」と聞いたときから、一体どうやって話を閉めるのだろうと気になっていた。
歴史のお勉強をしたのは既に30年近くも前のこと、平家物語を読んだのも同じ頃。
特別気になった時代ではなかったから、裏付けの知識などないに等しい状態で見ている今年の大河。

「武士の世をつくる」というメッセージを見たとき、へぇ~面白い捉え方だなぁと思った。
なるほど、考えたこともなかったけど、言われてみればそうなのかもしれない、と。

平家の最期は誰だって知っている。
壇ノ浦の戦いを悲劇として描くならば、その前段階の平家の全盛・横暴振りをどうするのか。
成り上がるまでを時間を掛けて描き、後は速攻とか。
或いは、老境は描かず、頑張った時代だけを盛り上がって後はいきなり壇ノ浦とか。

予想は見事に外れて、ここ一月ばかり清盛は老醜全開で新しい国造りとやらを念仏のように唱えていた。
さすがにそろそろ見苦しく、仏御前を射殺そうとした所を盛国に止められて泣き出した時には、はあああ? と思ったのだけど。
友の息子に反旗を翻されて目が覚めた! って。

うーん。うーん。うーん。
ネタとしては悪くないけど、なんかしっくりこなかったなぁ~。
ひっぱりにひっぱった友情と新しき国造りの伏線回収。
うーん、うーん、うーん。

やっぱり初期の印象と同じ、小エピソード集みたいな回だったなぁ。
場面がぶつ切りに感じるんだよね。ネタも演技も悪くないのになぁ?

伊豆に以仁王(もちひとおう・柿澤勇人)の令旨が届き、源頼政(宇梶剛士)が平家打倒側に参じたと報告される。
伊豆に流されて20年とか言ってたけど、ごめん、頼朝20歳くらいにしかみえない…。

時政(遠藤憲一)殿は平家の武力の凄さをまるで見てきたように語ってましたが。
不遇にある上つ方(お公家さんとか法王さんとか)が狭い御簾の内で「○○打倒!」とか言って、それにそそのかされた武士が立ち上がったはいいけれど、結局現政権のいいようにやられちゃって、クーデターは失敗なのだ。
というパターンを何度繰り返せば気が済むのだろう…?
公家も、武士もバカばっかなの?

あ、そうか。
それじゃいかんと気付いた頼朝が、公家から離れて鎌倉に幕府を開いたのか!
さっすが~頼朝! 三代で終わっちゃったけど!(爆)

って。分かり切ってる話に、そーつなげたいんだろーか、とか考える隙間なんてないよーなドラマがみたいなぁ。

頼政役、宇梶さんは良かったです。
清盛が遷都の図面を見せたくて呼びつけた時、「もしや、あの書面は以仁王の令旨では!?」と内心どっきりしてる緊迫感があったし、清盛が「義朝と共に目指した国」とかアツく語ってるのを聞いて、(しまった…のか?)みたいな動揺を見せたりとか、上手いな~と思った。

でも、その陰謀を見破るきっかけが、病床の知盛が「馬がウルサイ…」ってか。
これ本当なの? すごく小細工っぽくてがっかりしちゃうんだけどなー。

てか。バレたら困るようなモンがあのコウモリ集団みたいな朝廷で秘密であるわけないぢゃーーーん。
よっぽど皆さん心がキヨイのね。きっと性善説が信じられていたに違いない。うん。
要は、自分だけは例外的に裏切られないと信じ込んでる甘ちゃんなんだけど。
懲りないってーか。学習しないのか? あれでどうやって「飾り物」でない政治ができるというのだろう?
うーん。うーん。うーん。
不思議な方々だよねー? 上つ方の考えてることはワタシにはわかりませんわ。

以仁王を逃がすとき「あなた様こそがご嫡流」とか言ってましたね。
朝廷内部でも、平家の中でもこの「ご嫡流」が声高に言われてるけど、これって清盛否定だよね。
だって、清盛、平家とは関係ない(って設定だ)もんね。
たまたま知力武力に秀でた棟梁だったから今は逆らわないけど、ホントは「おめーなんか」って思ってるってことよね。
平家の政権の脆さってのは、そこに起因しているってことになるんだろうか。

またまた、頼政。
平家の武力の凄さを見せつけられるかのような悲惨さ。
息子が「源氏の魂を取り戻してくださった」とか「戦っている姿が最高」とか言ってたけど、
頼政の判断こそ一族の長としては善しとすべきなんじゃなかろーか。
力関係を見極めるとか、平伏しても生き残るとか、それでも一族の尊敬を失わない生き方とか、
彼の生き方は尊いものだとワタシは思う。

しかも最期の自刃のシーン。
息子は首に刀を当てたけど、頼政は腹に刀を突き立てた。
苦しかったろーなーと思うけど、あれさえもが自身に課した償いだったのかもしれないと思った。

お見事、宇梶さんに拍手!

対して。

頼朝くんは、弓が下手だねー。
義経もなんだけど、もうちょっと格好良く弓を引けないんかなー?
あの弓だって、小道具なんだからきっとさほど強く張ってないと思うのよね。もうちょっと格好良く引いてくれ!

…この辺で「かーさん、文句ばっか?」と息子に言われたので自重しようかと。

マツケンの老醜はなかなか良い。メイクもさすが。
…なんで盛国は老けないのだろーか?(笑)

もうひとり、老けない人登場。
西行ーーーーーー!
ごめん、君の存在そのものをすっかり忘れていたよ! 
いやー、何年振りの登場だかわからんけど、変わんないね、キミ!

最終回を一月前にして、清盛・義朝・西行の友情と抱負を語り、清盛を諫めようとする西行。
だが、怯える仏御前を射殺そうとする清盛。
仏に重なる母・マイコの姿。
「やめよ!」盛国が一喝して止めさせる。

 助けてくれ 誰か
 暗闇ばかりじゃ
 果てしない暗闇
 光には届かぬ

「頼朝挙兵!」
清盛、復活!!

というラストだったわけだけど。
清盛の暗闇って何だったんだろう。独裁者の孤独ってヤツかな。
でも、ここで立ち上がるとは思わなかったし、きっかけが頼朝挙兵って驚きだ。

清盛の中にある生きる力とは「戦い」だった。
彼の「おもしろう生きたい」というのは、力の限りをぶつけあって戦うということだったのか。
源頼政がそう描かれたように、確かに武士の本分は戦うことなのかもしれない。

公家は戦わないからね。このドラマの中で、お公家さんたちはよく泣いたよね。
今回以仁王もはらはらと泣いてたけど、こんなに男が泣く大河を見たのは初めてかもしれん。
(もしかして女は誰も泣いてないんじゃないか?笑)
彼らは逆境に遭ったとき、或いは、命を奪われる場面に遭遇してできるのは、泣いて命乞いすること。
でも、もう見飽きてしまっただよ。ワタシは強い男の方が好きだよ。

頼朝挙兵で、時政殿は活躍するんだろうか。
人の良いお父さんだけじゃなくて、武将としての強さを垣間見せるようなシーンがあったらいいなぁ。
にやり、だけでもいいんだけど。もったいないじゃないか、エンケンさまが。


というわけで、面白いな~と思いながら見たのに文句の多い回でございました。
(_ _;)。

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『平清盛』

2012/10/25 13:18

所詮、ならず者の武士。

これか! とようやくこの物語が腑に落ちた。

はて。何のことでしょう?
(笑)

『平清盛』HPに、西光役加藤虎ノ介さんのインタビュー記事が載っている。
 信西と清盛のはざまで。

西光以前の名を、藤原師光(もろみつ)と言う。
師光時代の印象は、実はあまりない。

信西がトップに上り詰めて何やら夢中で画策していた頃、側に控えていたお公家さんがいたっけ。
ああ、あれが師光だよね。
という感じで。

信西が捕縛された時、離れることも、後を追うこともできずに(信西にそう命じられていた)いた師光。
泥にまみれ涙にむせびつつ、髪を切る。

それが最初の印象だった。
以降、なかなかに濃ゆいキャラである。

さて。

武士の世を作る。

それがこの大河の主人公である清盛の核である。
よって、彼は再々この言葉を叫んでいる。
そう、かなりの頻度でそれを口にする。

だが、それが空疎に聞こえるのは何故であろう?
ふーむ。

理由を考えてみた。

「武士の世を作る」事に対する清盛の執念が感じられない、のだ。

清盛はずっとその為に行動しているのであろうが、それが多少なりとも感じられるのは第3部になってから。
オレがオレが、の第1部も、源義朝(玉木くん)との対決である第2部も、
テーマとして「武士の世」が掲げられていたものの、それへの繋がりは今ひとつ希薄だったと思う。
いろいろなエピソードがあったものの、それらがこのテーマに帰結している、とこちらが感じるには弱いのだ。

それよりは、父・忠盛(中井貴一さん)が武士の世を目指したというきっかけ(舞子の死)や、
その後、犠牲にしてきたもの、守ってきたものを通しての生き方の方が、わかりやすいし、共感しやすい。
彼の生き方は、「武士の世」を目指していたという一事に集約されると言えるし、それに得心もいく。

だがしかし。
清盛は、葛藤が多すぎる。良く言えば。
ぶっちゃけで言えば、人物像が結構ぶれているように思えるのだな。

ひとりの人間としては、当たり前といえば当たり前のことで、
忠盛のようにブレナイ人間の方が珍しいわけで、そのブレを楽しむのも大河という長期戦の楽しみでもあろう、とは思うのだが。
その己の苦しみや悲しみを「武士の世を作る」という一点に集約するように話が作られていない。
だから、己の葛藤をそこへ繋げるための清盛の執念みたいなものが見えないのだな。

現在の平氏の栄華も、成り行きでそーなっちゃったのよね、的に見えちゃうんだよ。
ワタシは、清盛のアイデンティティの確立は好きではないが、
その後の義朝との対決や信西との共闘、後白河法王とのやり取りなどは面白く見ている。
ただ、それらが、「武士の世を作る」という一点に帰結していかないのだ。

もどかしい。
と、思っていたのが、この言葉ですとんと腑に落ちたように思ったのだ。

記事冒頭、「所詮、ならず者の武士」である。

おお、ちゃんと繋がって良かった!(笑)

この「所詮ならず者の武士」と言ったのは、西光である。
信西を誰よりも敬愛し、その偉業を共にすることを至上の喜びとしていた師光=西光が、そう考えているのだ。
信西とは国づくりの同志であった清盛であってもだ。

ワタシ、びっくり。

と、同時に当時の武士の置かれた地位がようやく実感としてわかった気がしたのだった。

加藤虎ノ介さんインタ記事で仰っているように、西光の清盛に対する意識は複雑であったと思う。
師光時代、かつては北面の武士も経験しているという西光は、武士がいかにならず者の集団であるのか骨身に沁みて知っていた。
そして、国の執政者には、才あり、教養ある者が就くべきであると考えるに至った。
だが、武力は侮れないし、それは有効に使われなくてはならない。

清盛個人に対しては、師・信西の同志であったし、その仇を討って欲しいとも思っている。
だが、信西が生きていればきっとしていたであろう国づくりをしている清盛に対して、妬心も消せない。
(この辺、インタ記事は丁寧に書いてあるので、是非、そちらを読んでね)
つまり、裏返せば、清盛個人にはかなり対等な意識を持ち接しているということだ。
その清盛でさえも、「所詮、ならず者の武士」なのだよ。

ワタシ達は――というと言い過ぎのような気がするので(笑)
ワタシは、武士が蔑まれていた時代というのを自覚しないで見ていたのだな。
原因はたぶんそこだ。

勿論、劇中、常に「武士ふぜいが」という言葉は使われていたし、描写もされてはいたが、
時代劇大好きなワタシは、武士と言えば至高の存在なのだよ。
ってのは、ちょい言い過ぎだけど。w

忠盛の時は、確かに武士のみじめさが際立っていたし、のし上がってやるという気概も感じていた。
だが、
清盛のアイデンティティの大問題は「みじめな武士という存在をどうはね除けて生きるか」ではなくて、
「平氏の血統ではない自分がいかに平氏の一員として生きるか」だった。
少なくとも、ワタシはそう受け止めていたわけでね。
それでは、武士が国の頂に登る、ではなくて、平氏が国の頂に登る、って事になってしまう。
そこに違和感を感じでいたのだなぁ。なるほど。

思い返せば、劇中、如何に武士が邪険に扱われてきたか、という描写は至る所でなされていたし、アナウンスもされていた。
平氏の館も、忠盛の頃はきちゃなかったよね(笑)。
今はすっかりお公家さん化されて、キレイになっちゃったけど。

源氏の描写なんて、もっと凄かった。
義朝の東国での活躍なんて、めっちゃ野人だったし。
これ、褒めてますから。いやー、サマになってたよね、玉木くん。王子様キャラだけじゃなかったんだーー!って。
その武力に秀でた義朝でさえ、朝廷ではいいように顎で使われ、しまいには平治の乱だ。
国を治めるのは武力だけではできない。教養が必要なのだ、というアナウンスには格好のキャラ。
(この場合の教養ってのは、歌や舞という意味ではなく、もっと幅広い知識ってことで)
愛すべき頭領ではあったものの、「所詮ならず者の武士」代表、源義朝、となる。

だが、これも清盛と義朝の対決として義朝の最後が描かれたために、源氏という武士が公家連中のいいように使い捨てられたというメッセージは充分に伝わらなかったと思う。
義朝と清盛の方針は違っていて、本来、武士の役割・位置付けという点で争っていたはずなのだが、
結局のところ、武士の中で平家と源氏が争っていたに過ぎないという形で終わった。

「武士が頂に登る」ではなくて「平家が一番!」になってしまった。
武士が頂に登るためには、武士同士で争っている場合ではない! みたいな開眼もなかったし。

実際に内部抗争になるのは仕方がないとは思うが、それをどう話の主題に繋げるかは作り手次第であろう。

大体、その教養豊かなはずの公家連中が、政治をしているように見えないのも問題だ。
古式ゆかしく意地悪してるだけ。
パンクだけど頭の切れる後白河院だって、そこは同じ。遊んでるだけ。
確かに政権として機能していなかったのかもしれないが、あれはあまりじゃないかと思う。
政治してたのって、信西だけだろう。

だから、この朝廷においての武士対公家の場面(例えば、重盛云々等)も、
武士=平氏が教養を如何に身に付けるかという方向で次第に解決されていく。
勿論、平家一族が身に付ける教養とは、舞や和歌といった嗜み方面で、
肝心の政治については清盛が独占していて、誰も寄せ付けない。

それが、平氏衰退の原因となる。
自分がいなくなった後の事を、果たして清盛は考えたことがあるのだろうか。

「所詮ならず者」と蔑まれた武士が頂に登りつめた時、清盛はその権力を維持するための手を打たなかった。
政治という権力を、己の才にまかせ独占し、一族の公家化を良しとした。
己が壊そうとしているものを子孫に伝えてどうしようというのだ。
継承を考えなかったことが、「武士が頂にたつ世」を易々と源氏に明け渡すことを許した。

驕る平家も久しからず。
だが、「所詮、ならず者の武士」がその後の世を長く支配するのである。

武力と政治という視点でこの物語を紐解いてみても、結構面白いのではなかろうか。
などと、加藤さんのインタ記事を読んで妄想していた次第である。

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『平清盛』第38回感想

2012/10/05 21:48

ようやく前回の分を観ました。
ただでさえテレビをみないので、録画した番組を観るのは大抵遅れます。
大河を敢えて観ようとするのはワタシだけなので、余計ですね。


『平清盛』第38回平家にあらずんば人にあらず 2012.09.30放送

大型重機のない時代、どうやって大輪田泊の改修工事をしたのかめっちゃ不思議だったのだが。
船を沈めて堤防の礎にするという案には、感心した。
兎丸、エライ!

兎丸と小兎丸のやりとりが、たいへんに微笑ましい。
最近の子役さんは、可愛らしい上に芸達者な子が多いのねぇと思う。
あまりに小兎丸が可愛らしいので、先を勘ぐりたくなるのはワタシの性格が悪いからに違いない。
どうぞ、何事もありませぬよう。

子どもと言えば、こっちは可愛らしさの欠片もない、いや、ホラーなお子さま方、禿(かむろ)。
身よりのない子どもたちを集めて平家の密偵として使っているわけだが。
ウチのPCの場合、「かむろ」と打っても変換候補に無いが、「○げ」と打つと変換できるのは笑える、というのは勿論、余談だ。

平家の悪口を言うと、どこからともなく聞こえてくる鈴の音。りりーん…りりーん…
赤いおべべとアイメイクがコワイ。

時忠(森田剛)のあまりなやり口に、時子ねーさんは心配しているものの止めることはできない。
のし上がっていくためには、どこかでこうやって汚れ仕事を担う人間が必要だ。
洋の東西を問わず、何時の時代でもそうであったに違いない。
清盛の正妻・時子を姉に、建春門院・滋子を妹に持つ。
野心は持っているくせに、オレが、オレがと前に出ないのは、やはり頭の良さ故なんだろう。
そのくせ、ちょいと前には宗盛を跡取りにとか言ってみたりして、よくわからんお人だ。

禿の赤が美しい。
凋落、という言葉が浮かぶ。

 祇園精舎の鐘の声
 諸行無常の響きあり
 沙羅双樹の花の色
 盛者必衰の理をあらわす
 おごれる者も久しからず
 ただ春の世の夢の如し
 たけき者もついには滅びぬ
 偏に風の前の塵に同じ

平家物語を知らなくとも、この冒頭の部分は誰しも聞き覚えがあるだろう。
(ワタシは小学生の時に一生懸命覚えた・笑)
壇ノ浦の戦いも然り。
禿登場時の鈴の音は、まじ、コワイ。

「平家にあらずんば人にあらず」

この言葉を吐いたのはてっきり清盛だと思っていたんだけど、時忠だったのね。
森田くん、当たり役って感じでハマっておるぞ。
自分のやっていることに疑問を持ってはいなさそうだが、それが正しいとも思ってもいなさそうな表情がよい。
藤原道長のように「我が世の春」って感じで言うのかと思ったけど、そうじゃなかった。
汚れ仕事だと重々承知の上で、それが己の任務だと腹をくくっているような。
決意と闇が同居しているような、そんな印象を持った。

前回の重盛とは、見事に対称的である。
清盛という怪物の前で精一杯生きているのは同じだし、どちらも平家一門のためを考えているのではあるが。

その重盛、権大納言を辞任してとうとう気鬱の病に…と思ったが、
徳子入内に際して復活。
いやー、なんかこの人出てくると清々しいね。

平家一門もようやく見慣れてきた所だけど、もう10月だよ(笑)
まだ、あと10回はあるか。

後白河法王と清盛のやりとりは面白い。
貫禄の出た清盛と相変わらずの後白河法王。
松田くんは、若いなーと思うときと、おおおっと思う時があって、これはこれで面白い。
ふたりとも頭剃ってから、表情がダイレクトでいい感じ。
何しろ、清盛叫ばないし(笑)。

あ、清盛といえば、時子ちゃんが倒れた時に駆け通しで駆けつけたってのは、ベタだけど良かった。
夢見がちな万年少女かと思ったけど、時子ちゃんも落ち着いてきたし。

清盛が生き急いでいるようだった、と言っていたのは誰だっけ。ナレーション?(←確認しろよ)
50歳なわけだし。
当時の平均寿命ってどれくらいだがわからんけど、
(一説には40歳とかあるらしいが、平均寿命には乳幼児の死亡率が大きく関わるから何とも言えないだろう)
まだまだこれからだぜっと思っていたとは考えにくいわな。
流行病とかもあるからな、寿命と野望との争いってとこじゃなかろうか。

ラスト、義経&弁慶登場。
弁慶役、青木崇高さんなのだよね。
『龍馬伝』での後藤象二郎役でたいへんご活躍された方。
ふふふふー。楽しみである。

最後に、関東地方のゆうか姫。じゃなくて、政子ちゃん。
そろそろ、のし上がる時政殿を拝見したい。
お願い申し上げる。


『平清盛』感想 37

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『平清盛』第37回感想 

2012/09/24 00:28

『平清盛』第37回 殿下乗合事件 感想 2012.09.23放送

この3回ほど、およよ、と面白く見ている。

第35回は「わが都、福原」で清盛が出家して入道になった話。
これは、清盛が福原へ移ってからの、何かやらかすぞ、というワクワク感が素直に面白かったの。
マツケンの入道姿も似合ってるしね。
確かに、50歳は無理としても30代後半くらいには見えます、マツケン。
まるで執事のようだった上川の腹黒そうな感じも好きだな。

第36回「巨人の影」は面白かった。

相変わらず兄弟・息子が入り乱れてて、上下関係がいまいち覚えきれない老化したノーミソではありますが、
入道姿のお陰で、すっかり顔の表情がダイレクトになったマツケンがいい。
そうそう、もっと腹黒くイロイロやらんと、平清盛! 
じゃないと、平家にあらずんば人にあらず、という台詞が浮くよ~!
さあさあさあさあ、遠慮せずにやりたい放題してくだされ!! 

確か始まりは義経だったよね。神木くんが大変可愛らしい。義経がようお似合いだ。
足を滑らせた師匠?を支えた時は、思わずお前は天狗か! と突っ込んでしまった。w
崇徳上皇の怨念の回とかもそうだったけど、この大河、時々こういう摩訶不思議伝説をひょっこり取り入れたりしてて案外いいんじゃないかと思う。

清盛は福原に移り、大和田泊の改修に取りかかるわけだけど、大型重機もないこの時代、一体どうやって改修に取り組んだのか、めちゃ気になる。兎丸に勝手にやらせてないで、その行程をちょっとでいいから見せてくれないかな~。見せてくれなかったら、ケチ! と叫んで自分で調べるか。

建春門院となった滋子さんは、アッ子さんのように酒ばっかり酌み交わしてまして、権勢を誇る方にしては、イマイチお若いかしらん、とか思う。なかなか、聖子ちゃんや松雪さんのようにはいきませんな。でも、それが逆に初々しくもあるんだけど。ただ、とても美しい人なのに、時々おてもやんのように見えるのはどうしてだろう? 

この後の藤原成親を挟んでの、公家連中と僧兵のやりとり、そして清盛の絡み方は面白かったよ。
この吉沢悠さんはいいです。
したたかな政治家という役割をきっちり演じていて、腹黒さが透けて見えるのが面白い。でも、公卿だから、時々身も世もなく命乞いしたり、震え上がったりしてて、その落差がワタシはとてもおもろい。

西光の眉毛もナイスだ。うん、義父がかなり立派な眉だったけど、その上を行ってる。最後の陰謀時には、更に凄みが上積みされるんだろうかと思うと、今から楽しみ。

後白河上皇は見てて面白いけど、やっぱちょっと若いかなというのが気にならなくもない。
品があるよね。意地悪だけど。うん、腹黒いというより、意地悪だよね、あの人(笑)。
政がどうのというより、アイツ嫌い(=大好き)で動いているところが、大変魅力的。
大義名分がないんだもん。あそこまでいくと、いっそ清々しい。(本物はどうだったのか知らんけど)

成親を庇ったり、罷免したりというあの辺の駆け引きは面白かった。もっと、こういうのが続くのかと思っていたんだけど、この大河。合戦も確かに大河の魅力ではあるけど、もっと政治の駆け引きを面白く描いてくれるとワタシは楽しいのだけどな~。

で、重盛だよね。

第37回は、重盛に泣かされたよ~~~。

ちょっと前から気にはなっていたんだよね。
清盛ってば、自分だって「正妻の子じゃないから」ってあれだけ僻んでたくせに。
ま、越えてきた道だからこそ、自分で乗り越えなきゃ意味がないってのも痛いほどわかってたのかもしれんけど。
つい、あの真面目そ~な顔を見ると、誰か力付けてやれよ~って思っちゃいましてね。

重盛の総領的真面目さが、とにかく悲しい。
いーんだよ、清盛になれなくったって、清盛は清盛で好き勝手やってるんだからさ。
もっと自信持ちなよ~。って言ってやってよ、誰か!

時子かーちゃんは、大変愛らしく賢くもありそうなんだけど、重盛を慰めてあげるつもりはないらしい。
やはり、実の子の方がカワイイのだろうか?
そっと寄り添ってくれるのは、やはり妻・経子なんだよね。
夜更けに一緒に???(←聞き取れなかった)を読むシーンは良かったな~。立派な頭領たろうとする重盛と、夫に寄り添おうとする経子の気持ちが、しみじみと滲み出るようないいシーンだったよねぇ。
なんてーか、好い夫婦だな~、好い人たちだな~って。
でもさー、そういう人は政治の世界には向いてないってのは古今東西変わらないわな。

それにしても、息子である重盛がこれだけ責任感を持って頭領という職務を全うしようとしているのに、
あの孫は何じゃ。平家頭領の嫡男だぁ? 清盛入道の孫だぁ? んなことでいばるな、って誰か教えてないの?
ま、それくらいの方が大物なのかもしれないけどさ、
あー3代続くとどこでもこーなるんかね、こりゃ潰れるわ、と思わせるお孫ちゃんだったね。

正しさという点で、重盛の裁断は間違っていなかったと思う。
うん、摂政様にお会いしたら、子どものアンタが輿を降りるのは礼儀ってもんだろうさ。
平氏であることをかさにきた資盛(すけもり)が、悪い。
でも頭領ってのは、一族を守る義務があるわけで、それは何よりも優先されるんじゃなかろうか。
どんなに「自業自得」なおバカでも、何かあった時にはオレが守ってやるよ。
それが頭領に寄せられる一番の信頼でしょう。そこで正しさによる裁断は力を持たないんだよ。

誰かさ、教えてやらなかったんかい。
盛国は清盛以外はどーなっても良かったんかい。

一生懸命努力して努力して頑張ってる重盛が、あんまりにも哀れで。
間違ってもいいからさ、次を頑張れよぉ! とワタシは応援してるからね、重盛!


で、唐突ですが、京本政樹さん、美しいですな。あ、奥州・藤原秀衡役です。
睫が誰よりも長いんですけど! 一瞬しか登場しなかったのに、存在感たっぷりでしたね。
でもこの人も腹黒そう。(笑)

お公家さんにも触れておこう。
細川茂樹さんと相島一之さんのお二人。すっげ意地悪そうで、好きだなこの人たち。
公卿であることのプライドの高さとそれなりの頭脳と意地。有職故実に囲まれて古式ゆかしく暮らすのが好きで、他人を見下し意地悪するのが大好きなんだろうなぁと思える(笑)。ホントはちゃんと仕事をしていたのかどーか知らんけど、この物語ではそう見えるよね?

相島さんは『JIN』の多紀元えんを演じていて、ワタシ大好きだったんだよね。
立ち位置としては、今回の役ともちょいと似通っている。こういう役所、彼は最高。

で、伊豆の方々といえば。

あ、優香姫だ! と我が家では同時に声があがったのだよ、政子ちゃん。
で、時政どのはじいやだそうな。

…いいけど。いいけどさ。ふんっ。

エンケンさんの時政は、何をしてても「娘がカワイイ」ってのが丸分かりで、
どーやったらあれを演技でできるんだろう? と不思議になるくらいの親父さまぶりだ。
別にデレデレしてないんだけどね。
小言を言っても、呆れても、その底に愛情があるのが疑いなき事実、って感じで。
娘を想う父親像としては、ワタシはサイコーだな。^^

あと3か月しかないけど、この時政どのがどう変化していくのかとても楽しみでござるのだよ。


というわけで、久しぶりの孟宗竹林だだもれ感想でした。

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清盛くん、50歳かぁ

2012/09/07 16:26

テレビを買い換えた。

というか。
仕事から帰ってきたら、テレビが薄くてでっかくなっていた、のだ。

(笑)

ようやく我が家にも液晶画面の薄型テレビというものがやって来た。
32型とか言っていたような。(昨今のテレビ事情からみれば、あまり大きくはない)

以前のブラウン管テレビは、セピア色2割増というか、青みが強かった(←調整不可)ので、画面全体が暗い感じだった。それが、すっかり明るくなっちゃって! ちょっとピンクが強い気がするんだけど、まあ、良かろう。

でも、テレビがキレイになったからって、画面が全部美しくなるワケじゃないのね。
期待したほどの差は感じない。のは、単にワタシの審美眼がよろしくないせいなのかもしれない。

で。
『平清盛』を見たら、何だか別物のように、重厚さが○割減したような気がした。
うん。前の画面の方が良かったかもしれん。
(苦笑)

この2回ほど、今いち、に、さん、不調な大河。
(33回「清盛、五十の宴」34回「白河院の伝言」)
(その前が不調でなかったというわけではなくはない…^^;)

致し方ない、のだろうか。平清盛が50歳に見えんがな。
ワタシが40代だから、それより年長に見えんということであって、
ワカモノ達には、ちゃんと50歳に見えているのかもしれない。

時子ちゃんは、綺麗なおべべを着ていたんだね。
もっと地味な色合いに見えていたので、余計に若々しく感じる。
あんなでかい息子がいるような年齢には見えないなぁ。若妻みたいでカワイイ。

聖子ちゃんは、びっくりしたよ。うん、びっくりした。
年齢不詳。(←失礼ながら、若く見えるってこっちゃないです…)
よーかい的な貫禄をお持ちですな、あの方は。^^;

回想で出てきただけですけど、中井貴一さん、いいですよねー。
やっぱ時代劇限定だけど。(笑)
確かにお顔は50歳ですけど、若いときの青臭さが見事で。
忠盛とーちゃんは格好良かったし。

エンケンさまは、まだ、人の良い田舎侍って感じで、これからどーなることか楽しみなところ。

真面目に言えば。
清盛が何を目指しているのか、その為に何をしたいのか、さっぱりわからんのです。
武士の世だとか、政の頂だとか、言葉では理解できるんだけど、何か薄っぺらな感じがしちゃうのは何故?
アイデンティティの確立に大分時間を割いていたけど、そこからの気持ちの繋がりが今ひとつ弱い。
第1部で泣いて騒いでいた印象は強いけど、その後は、玉木義朝の栄枯盛衰の方が…。
マツケンが悪いわけじゃないと思うし、おお、と見惚れちゃう場面がないわけじゃないんだけど。
ワクワク感とか結構あったのになぁ、どうも清盛に寄り添えないんだよね。
(ワタシの好みの問題じゃないと思うんだけど)

うーん。今後に期待しよう。
来週から、坊主だしな。

『平清盛』感想  | コメント : 0  | トラックバック : 0 |