マスケティアーズ 13回感想

2016/06/29 14:50

週が明けるとマスケティアーズ語りです。
(笑)
『マスケティアーズ~パリの四銃士~』 NHK 公式HP

マスケティアーズ第13回「正義の反逆者」 感想
NHK 2016.06.26 20:00放送
(長文です。^^;)



うーん、ここまでくるとちょっと色事が多すぎじゃないでしょーか。
この時代の知識って実は『ベルばら』しかないんですが、
『三銃士』の原作を読んでも、フランス宮廷ってそういう雰囲気だったようですね。
アラミスの色ボケぶりも、さすがにちょっと…のレベルになってきたし、
国王は正妻の他に寵姫がいて当たり前でしょうから、いいちゃいいんですけど、
それにしてもあの下着姿?には笑った。
ルイが出てくると何かしら笑えますね。^^;

さて、今回は人種差別がテーマです。
第7回の「魔女にされた伯爵」も男尊女卑をテーマにしつつも、
華やかな恋愛や陰謀を上手に盛り込んで大変面白かったんですが、
今回も時代を上手に使ったストーリーだったと思います。

スペインで活躍していたタリク将軍が、ムーア人であることにより迫害を受け逃亡。
パリで娘を誘拐され、劇的な破壊力を持つ火薬の製造方法を交換条件にフランス宮廷に庇護を求める。
と同時に、病気になった王太子の治療をめぐり、コンスタンスが王太子を誘拐する、という二本立て。

かたや、自分の命や名誉よりも娘の救出を願い、全てを取引条件として行動するタリク将軍。
かたや、「あの子がいなくては私には何も残らない」「フランスの栄華を一身に享受するために生まれてきたのに」とただ嘆き、人を罰することしかできない王妃と国王。

結果的に、タリクは自分の命を賭して娘を救出しますが、
国王と王妃は嘆き罵っている間に病気が治るという。
まあ、誘拐といっても政治的駆け引きと病気では対処法が違うのも当たり前なんですけどね。

別れ際に、タリク将軍が娘に言い残したのは、人生の指針です。
「これまでいた世界は終わった。お前は我々の尊厳と平和が守られる世界を作るのだ。お前にまかせたぞ」
それを受け、彼女は誇りを持って生きていくことができるわけです。
親として最大の贈り物だったんじゃないでしょうか。
「今は辛いだろうけど、悲しみが癒えたら、想い出が後に残る。大事にしろ」
というポルトスの言葉もそれを受けていますよね。

おや、人種差別が親子問題に変わってしまった。^^;
あの時代に、こんなことを考えた人間が存在したのか、本当の処はわかりませんが、
身分とか人種とか権力とか、理想を持つことも実現することも永遠の課題のように思います。

スペインで活躍していたタリク将軍は、ムーア人である事で迫害を受け、
「スペイン国王は寵愛した私をあらぬ罪で逮捕した。信義を重んじる人だったが」
と、偏見や差別が信義を簡単に凌駕すると言い切っています。
「根拠なき憎悪は恐ろしい。まともな感情を抑え込み、良識と理性を消し去る。
ムーア人は皆ああだとか、白人は皆こうだとか言い出した時、人は分別を放棄して弱さをさらけ出す」

国とは何か。
秩序とは何か。
故郷とは何か。

タリクの娘がポルトスに言った言葉が印象に残りました。
「フランスで生まれただけじゃフランス人にはなれない」
世界ではたぶん古来よりずっと考え続けられてきた問題なんでしょうが、
やはり日本ではまだ頭なの中での問題、という気がします。

タリク将軍親娘は、自分の価値をよく分かっています。
持っている知識の価値や、自分にできることできないことを冷静に判断し、
それを最大限に生かす方法を知っています。
生まれながらに全てを持っているかのような国王達を見ていると、
踏みつけられるからこそ、人は痛みを知ることができるのだろうか、とも思います。
そうすると、理想郷の実現は遠のくばかりとしか思えないのですが。


そして、あの宮殿の謁見の間?を見る度に思うのは、教育の大切さです。
「由(よ)らしむべし知(し)らしむべからず」という言葉が想起されるのです。
あの部屋の壁一面にあるのは、美しい絵画ではなく、膨大な量の書物です。
「知識」とは支配者のモノだったのだ、と痛感する部屋です。
全員が高度な教育を受け、それを使いこなせなければならない、とは思いませんが、
教育を受ける権利は放棄してはいけない。
たとえ、学校を出てから一度も使わない数式であったとしても、
それを学ぶ機会を奪われることがあってはならない、とワタシは思っています。

それにしても、毎度銃士達の言葉の応酬には笑います。
「銃士隊はまたスペインを騙した」と言われれば、
「人質の監禁場所を探るためだ」って、信義を重んじる銃士隊がそれでいいのか!?(笑)
「親父さんが俺たちを騙して君を危険にさらした」と激怒するポルトスに、
「父は信じて身を任せたのに、へまをやったのはあなたたちでしょう!」と言い返されてるし。
(この娘、すごく頭がいいですよね)

ミレディはホントに人を殺してドレスを手に入れたっぽいし。
(ナイフを手にしたミレディが婦人の後を歩く。次のカットではミレディがそのドレスを着ている。って上手いですよね)
なんでまたフランスに戻ってきたのかな、この人は。
アトスに未練があるのか? 見つかったら今度はホントに殺されちゃうよ~???
負けたまんまでいられるか、って事なのかなあ?

そうそう、王太子の治療をした医師が良かったですね~。
自分の治療が効果をなさなかったことを率直に認め、コンスタンスを絞首刑から救うという。
「科学者として申し上げますと」(そう、医者って科学者だったんだね~)
「今回はあなた(=コンスタンス)が正しかった。
ですが、ヒルの治療(=瀉血)に効果と実績があることに変わりはありませんが」(にっこり)
こういう姿勢の人って魅力ありますよね~

あ、最大のビックリ!!(゜ロ゜屮)屮を忘れてました。
ロシュ君は王妃が好きだったのか~!
スペイン隷属が主目的じゃないとは思っていたけど、そこかよ!^^;
娼婦に王妃っぽい服装をさせ(あくまでも、ぽい。)、愛の告白をしたりされたりとごっこ遊びしてたけど、
彼の切なさを思うよりは、キモチワルイぞ。どん引き。
…やっぱり、リシュリューの方が数段カッコ良かったな(笑)

シーズン2になってから、トレヴィル隊長に翳りがあってなかなかイイ感じです。
シブいです。
誰かに似ている気がするんだけど、誰だかわかりません。
そういえば、虫の息だったフォア将軍はどうなったんだろう?

それでは、また(^^)/

TAG : マスケティアーズ

テーマ : 海外ドラマ(欧米) - ジャンル : テレビ・ラジオ

ドラマ・映画のこと  | コメント : 0  | トラックバック : 0 |

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する