「龍馬伝」感想 no.11

2010/03/20 01:58

さて、忘れないウチに書いておかねば(^^)。
といって、一体いつになることやら…(_ _;)

「龍馬伝」感想 no.11 土佐沸騰 2010.03.14

龍馬が龍馬らしさを発揮することになる、龍馬の大きな転換点のひとつを描いた回だったのだと思いますが、私はずっと「明暗」を意識しながら見ていました。今回は多くのシーンで、光降り注ぐ中にいる人物と暗闇の中にいる人物と対比させるように照明があたっていませんでした?

さて、今回は前回の回想から始まります。
恋に破れた龍馬。恋は龍馬を大きくしてくれたのでしょうか。

と、思ったら、弥太ちゃん、もう帰ってきたの??(笑)
岩崎家に届いた手紙を妹のさきが音読してたけど、さきも賢そうでしたね。
長崎の丸山で、遊興費に100両も使い込んだ弥太郎。ぷぷぷ。喜んでお座敷に座っている弥太郎が目に浮かぶようですねぇ。
折角小綺麗になったのに、またまた鳥篭うりに逆戻り。こればっかりは弥次郎に罵られても言い返せないわな(笑)

と、失恋の痛手に沈んでいる龍馬と、お役後免になっても何だか明るい弥太郎が登場、と思ったら、いきなり桜田門外の変。
歴史が回天していきます。
(でも、あの井伊直弼役の松井範雄さん、なかなか素晴らしいお顔をされてました。歌舞伎ちっくで、吹き出しちゃいましたな。)

そして、武市は母を亡くし、攘夷へと突き進んでゆくわけですが。
この武市の母親(菅井きん)、ほとんど喋りもせず、武市を鼓舞するわけでもなく。でも、いろんなシーンで登場しました。ただ、「孝行息子」とか「武市の立派さ」を描くためではなく、何か武市を形作る重要な要素だったんじゃないかと思いますが、その辺はまだ描かれてないですよね。「旧道徳」とか「武市の良心」とか、何かあるんだと思いますけどよくわからないです。ま、いいや。

武市というのは、よく出来た人なんだと思うんです。龍馬との対比で、何だかとっても小人物に見えなくもないんですけど、あれはやはり背負っているものの違いなんでしょう。(現在までのところ)龍馬は常に、個人として動いています。「仲間」や「家族」に慕われていても、「集団」の頭ではありません。

個人で生きることは難しいのだろうか、あるいは、その方が容易いのだろうか?
答えは一長一短なんでしょうが、この回までの龍馬を見ていると「個人」として生きることは「自由」なんだ、という側面が強く出ていると思います。それが価値の全てでもなければ、正解でもないと思いますが、「人の命」を最優先に考え行動する龍馬が、とても大胆に、そして清々しく描かれていると思います。

ですが、私が共感するのは、とても興味深く思うのは、やはり武市の方ですね。

まるで、集団の頭領であろうとする武市が小人物のようにうつりますが、やはり、集団の力というものはありますよね。そして、頭領だからこそできない行動、言うことのできない言葉、言ってはいけない言葉、というものは存在するのではないでしょうか。

「土佐を攘夷で染める」ために、下士たちを煽ることがどういう結果を生むのか、もし本当に武市が思い至らなかったとしたら、武市は自分の思想にしがみついているだけの人物ですね。ですが、そんな人物に皆がついてくるんでしょうか? 歴史のうねり、時代の狂気というものは、個人を遙かに越えるもので、人の力でどうこうできるものではないのでしょう。
そういう時代の人間というのは、己れの意志で生きているんでしょうか。時代に生かされているんでしょうか。

武市はいきり立つ下士たちを押さえ、自分がどうにかしてくると公言するも、結局は何も出来ずに戻るしかない。あの時、武市が頭領であることを放棄していたら、龍馬がとったのと行動が同じになるかどうかはわからずとも、何かしら引き出すことができたのかもしれません。他藩の論客たちと意見を交わした武市は、「土佐を攘夷に」ということから逃れることができません。武市の選択が、わかるような、わからないような。けれど、武市の立場にいたのならば、他に取るべき道はなかったんじゃないかとは思います。龍馬を生かそうとするのは時代のような気がしますが、武市を追い詰めていくのは、実は龍馬なんじゃないかと思います。

それにしても、吉田東洋は「怪物」とか「妖怪」とか言いたくなるような存在になってきましたね(笑)。ナイスです、田中さん。上士どもを一喝したあの存在感は、素晴らしかったです。龍馬が上士の中に単身丸腰で乗り込んでいった時も、あの場に吉田東洋がいなければ別な展開になっていたでしょう。もしかすると切られてしまい、単なる無鉄砲な男になっていたかもしれません。
けれど、歴史はそこに二人の男を用意した。
この男が、武市の凶刃に倒れずに明治まで生き残っていたら…土佐藩はどんな存在になっていたんでしょう。

武市と龍馬は、武市の片想いなんですねぇ。「お付き合いを…」と申し込んだら「オトモダチね♪」とかわされているような(笑)。そこへ、弥太郎がからむとこれまた複雑怪奇な人間模様(爆笑)。
でも、まるで騙し討ちのように龍馬を「土佐勤王党」に引っ張り込もうとしたのは、ちょっと…ですなぁ。

そうそう、乙女ねえやんはもう実家に戻ってこられたんでしょうかね?
龍馬の理解者としては、父親の権八を除けばこの人をおいていないでしょう。短いシーンでいい味だしてましたね。

それから姪っこの春猪ちゃんは可愛かったですね。で、三味線を弾く龍馬もなかなかでした。

さて、今週のひとこと。
「おんし、何か捨てたろう」(by吉田東洋)
 東洋が龍馬にむかって言ったひとことです。うーん。さすが妖怪(笑)。

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