侵略者

2010/07/06 18:47

夏が苦手だ。

 開け放した廊下の窓。
 軒下の風鈴の音を聞きながら。
 葦簀(よしず)の間から零れる夏の日差しを見つめ。
 何故か、カラカラと音のする扇風機の風を受け。
 枕ひとつを敷いて、昼寝をする。
 台所で母の使う水音が心地よい。

そんな夏休みの光景が、ふと、浮かんだりもするが。
きっとそれは憧憬に似た幻なのだろう、とも思う。

実際には蒸し暑い中げっそりとし、胃がたぷたぷになる前にと、エアコンのリモコンに手を伸ばすわけだ。

エアコンのない教室に45人も詰まって、どうやって勉強していたのか、どうしても思い出せない(笑)。

ところで。
緑の植物が嫌いだ、という人にはあまりお目にかかったことがない。

 春先。
 枯れ草色の土手に、小さな花を見つけた時の喜び。
 初夏。
 若々しい芽吹きの緑に、生命を感じる。
 吹き渡る風になびく、植えられたばかりの苗が清々しい。
 クリスマス。
 吹き付ける寒さの中、常緑樹の緑があたたかく。

だが、この時期の緑は苦手だ。

 濃い緑色の葉を、これでもかとばかりに茂らせ。
 ゆらりと蜃気楼さえ浮かぶのではないかと思う程の暑さを、糧としているように。
 ぐいぐいと己れの力を伸長している。

 まるで、この星を、人間(わたしたち)の住処を侵食しようとするかのごとく。

蒸し暑い、まったりとした空気の中、私は植物の生命力に負けているのだと思う。
そうか。ここ(地球)はもともとキミらのモノなのかもしれないね。
そんなことさえ、思う。

夕立と呼ぶにはあまりにも、強烈な豪雨の中。
それでも変わらずに立っている樹はすごい。
(まぁ、逃げられないものね ^^;)

強くならんとなぁ。
そう思いつつ、リモコンに手を伸ばす私である。

暑いよっ!

よもやま  | コメント : 2  | トラックバック : 0 |

コメント

ぼそっと。

…庭の雑草も、例年の3倍の速さで増殖中です。くれぐれも「赤い彗星」ではございませんので...。

| 2010/07/06 |  19:07 | Tacke #- |  URL | 編集 |

>Tackeさま

いらっさいまし。毎日暑いですね。今日は降りませんでしたよ。

> 「赤い彗星」ではございませんので...。

 ぷふ。「赤い雑草」っすね!

| 2010/07/06 |  20:31 | ポトス #- |  URL | 編集 |

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