『龍馬伝』感想 no.28

2010/07/12 00:33

『龍馬伝』no.28 武市の夢 2010.07.11(日)放映

武市の夢ってなんだったんだろうなぁ、とタイトルを書いてみて思った。
攘夷がしたかったわけじゃないだろうし、人の上に立ちたかったわけでもないだろうし。
上士になりたかったのかもしれないけれど、それは、差別されない身分になりたかったということではないだろうなぁ。
やっぱ、大殿様のお役に立って、大殿様に認められたい、かなぁ?

つまり、武士として生きる、ってことじゃないか、と。
実際の武市半平太のことはわからないけれど、この龍馬伝で描かれた武市はそうなんじゃないかと思う。
第2部は、武市が主役だったよねぇ。

なんていうか、さ。
やっと、楽になれて良かったね。
そんな感じでした。

先週の龍馬伝は感想書いてないんだよね。
あれをどう書くかなぁと思っている間に時間ばっかり過ぎちゃって。

まぁ。この龍馬伝は、私は時代劇だとは思ってないです。
時代を幕末に置いた現代ドラマだと思ってみているんですが。
だから、どれだけ史実に忠実に構成するかというのは、うーん、ここまでくると面白ければまあいいか、となってしまう。うーん。でも、ホントにそれでいいのか???

面白かったよ。先週も、今週もね。でもな~。これ大河ドラマだよね~?
同時代に生きていてさえ、真実なんてモノはわからないし。
いや、そもそも真実なんてものはないんじゃないかとさえ最近は考えているんだけど。
だから、脚色もありだと思うんだけどね。

龍馬が、弥太郎を使って吉田東洋の最期を調べ上げ、自分が下手人になってみせる。
後藤象二郎は、まんまとそれに騙されて、山内容堂に「下手人は龍馬でした!」と謝りに行く。
武市が犯人と確信する容堂は、武市のいる牢へ向かう。と。

 先週の内容なんだけど。自己犠牲って、自己満足じゃないのかなぁと思っちゃったんだよね。
 武市と以蔵を助けたいから、龍馬は自分が犯人になってみせる。
 その気持ちはわかるし、それを実行できるのはスゴイと思うし、それを了承してくれた坂本家の人たちもエライと思うけど。
 じゃあ、その龍馬や坂本家の家族達の想いを背負って生き続けなければならない武市や以蔵の気持ちは?
 龍馬は「友を助けた」っていい気持ちかもしれないけどね。
 武市や以蔵は、友の人生を犠牲にしていても助かって嬉しいと思うんだろうか?
 結局、「自分が何かしたい」という龍馬の自己満足じゃん、と思ってしまった。
 それは、本当に相手のためなんだろうか?
 私にはそうは思えなかったんだよね。

というのが、先週の話。

鯨酔公、山内容堂。
ホント、酒ばっか呑んでますね、この人。w
曼陀羅の前で何を考えてんだろうなぁと思っていたんですが。なるほど。

 どんなに徳川幕府に失望していても、忠義は捨てられん。

ふうん。これだったのか、この人の元凶は。
でも、容堂の本心って何だろう?

結果として、武市に「切腹」をプレゼントするわけで、脇差しまで置いてきちゃって。
「お前が山内家の人間だったら、どんなに可愛がったろう」ってのは本心だったろうけど。
どっちだったんだろうね?

自分と同類の者として武市の気持ちはすっごくよくわかるけど、お前は嫌い、なのかなぁ?
長曽我部の者だから可愛がるわけにはいかないけど、気持ちはわかるよ、なの?

どうもこの容堂は何考えているのか、わからんかったなぁ。

一転、龍馬が弥太郎を押し倒したのって、何度目よ?(笑)
わらかしてくれる場面転換だけど。

龍馬が奉行所の武市に会いに行くって……。うーん。。。。うーん。考えるのはよそう。

意気揚々と、自分が身代わりになったから大丈夫! って報告に行ったのに、武市は既に自分がやったと告白した後。
それでも、武市は龍馬の気持ちは汲んでくれてた。

大殿様がここへきて、同じ地べたに座った。そんな日が来るとは夢にも思わなかった。それは龍馬が起こしてくれた奇跡だ、と。そして、龍馬にはもっと大きな事を成し遂げろと、諭す。弥太郎にまで感謝して、言葉をかけているあたりが武市らしいよね。「お前も偉ろうなりや。誰よりも出世するがじゃぞ」って。

龍馬は、別れ際に武市に「ありがとうございます」と頭を下げていたけど、あれはどういう意味かな。

龍馬と弥太郎が去って行く。
扉が閉まる音と、俯く武市。
大森さん、うまいです。

ここからの場面展開というか、こういう時の映像の回し方が、この龍馬伝はとても上手いと思うんだけど。

  橋の上を渡る以蔵に、罪状を読み上げる声がかぶり。
 白装束の武市が牢から出る。牢番へ労りと礼を述べる。
  以蔵が引っ立てられる。
 武市が白州へと出、後藤が切腹を申し渡す。
  武市の家で。冨へ遺品を渡す。手紙を読む冨。
  以蔵の回想。ナツとの想い出。
 武市の切腹に、冨への手紙がかぶり。
  首を差し出す以蔵。後ろで、刀を振り上げる役人。
 武市、切腹。刀を振り上げる介錯人に「待ちや」と声を荒げる武市。
 古式に則り、三回腹を切る武市(←すごかった)
  泣き伏す、使いの牢番。
 雨の中、倒れ伏す武市。

「私のだんなさまは立派な最期を迎えることができた。私は幸せだ。これからはだんな様の分も生きていきます」
と締めたのは冨さん。実際、彼女は80歳過ぎまで存命だったことを考えると、そこから来た台詞なんでしょうが、すごいですよね、これ。ちょっと言えないし、できませんわな。

そして。
一転して、海。
龍馬と仲間達が、薩摩へ行く決心をします。
「この世の垢を、隅から隅まで落として真っ白にする。それがわしらのするべき事ぞ!」

と第2幕を終了しました。
この時、仲間達の心にあったのは希望でしょうか、戸惑いでしょうか。
それを引っ張って行く龍馬はたいしたものです。

あ。最後にとても印象的だったのは、坂本家の権平さんですね。
 いつもと違って、沈んだ坂本家の食事風景で。
 食欲のない春猪(龍馬の姪)に「春猪。ちゃんと食べや」と声をかける権平さん。
こういう芯の強さが、私は好きですな。

さて、次週から第3部。
龍馬、歴史を動かします。

これ誰や~? と思ったのは、きっと高杉晋作でしょう。よく似ていたと思います。
第4のヒロイン、蒼井優ちゃんも登場します。


書き忘れましたが、犬っころのような目をした以蔵は、最期まで人間的で切なかったです。
佐藤さんは、ひとつの以蔵像というものを示したんじゃないかと思います。
可哀想だけじゃなく、いろいろな問題を提示してみせた生き様でした。

テーマ : 大河ドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

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