『JIN-仁-』第08話感想

2011/06/06 10:30

『JIN-仁-』 第08話 「歴史に逆らう命の誕生…」 2011年06月05日放送

今回は泣いたよー。
ダメなんだよね、私。親子もの、って。ただでさえ泣き虫なのに、親子モノって泣き所で。
あー、野風さん、めっちゃ痛そうだったよねええええ。自分の出産、思い出しちまいました。あうう。
(逆子でお灸ってのも、経験しました。あれ、現代でもやりますねー)

麻酔なしで帝王切開って、見てらんない!
「あちきの夢を奪わないで」という野風ちゃんは、泣けましたよ、もう。
無事生まれて良かったよねー、安寿(あんじゅ)ちゃん。

というのが一点。それから、あと一点。

泣きはしなかったけど、もっと面白かったのは、大政奉還を待つ龍馬でした。

物語は、大政奉還の実現にむけて龍馬が奔走する場面から始まりました。
作中、龍馬も言っていましたが、政権を朝廷に返上してしまえば、幕府を武力討伐する大義名分がなくなる。そうすれば、平和解決が実現できる、諸外国につけ込まれる事もない、というのが彼の構想です。

仁先生は龍馬の暗殺をくい止めようと、頭痛を押さえ込みながら必死の思いで龍馬への手紙をしたためます。
「土の龍 道に果てつぎ 寒き京 ご注意を」
これが無事に届くとは考えにくいですけどね。

それにしても、相変わらず歴史に疎いんだか、詳しいんだかよく分からない仁先生です。
龍馬の暗殺は、大政奉還から明治維新までの間、ってのは考えればわかるけど、確か寒い頃だった、ってどういう印象よ。(笑)
勝海舟に「大政奉還はいつ!?」と聞いて、「分かるヤツがいりゃあ、オイラが聞いてみたいよ」って言われるし(笑)
こういう処、笑えます。

笑えるといえば、ノイロシートを呪いシートと覚え間違えている人多数だったこと?
ノイロシート、脳外科用のパッドのようで、脱脂綿を圧縮したものかな? 
検索してる人がいっぱいいるみたいです。昨夜で一躍有名になった言葉ではないでしょーか(笑)。

さて、大政奉還ですが、薩長はそんな事を許すか!? という中岡(だよね?)の問いに、
「んなもん、ばれんかったらそれでええ」って、すっげふてぶてしいんですけど。

内野さんのインタビューに、「龍馬を演じるにあたり、もっとも大切にしていることはなんですか?」という質問がありました。

“土佐で生まれ育った男の気風”とでもいうのでしょうか。土佐の人って、「嫌いなものは嫌い」「好きなら好き」で、本当に白黒がはっきりしているし、無駄なことでグズグズ議論したりするのを好まないんですよね。きっと龍馬にも、現代の土佐人と通ずるところがあったんじゃないかなぁと思うので、そういう部分は大事にしながら演じているつもりです。
JIN-仁-・番組公式HPより抜粋)

まさにそういう感じですね。でも、それもバレちゃあお終いです。
永井玄蕃守の屋敷から出てきた処を薩摩藩士につかまって、「大政奉還とはどういうことだ!」とつるしあげをくらいます。
そら薩摩としちゃあ当然でしょうとも。
「倒幕の勅許がおりた」の一言で、龍馬から本音を引き出した西郷みごと!

騙ろうとした相手に「助けられた者は恩を感じる。力でねじ伏せられた者は恨みに思うだけ」と力説しても、説得力がありませんなぁ。
「力でねじ伏せられなかったことをありがたがることは出来申さぬ!」と西郷が突き放すのも道理です。

この辺の駆け引きは、面白い。
龍馬が善人じゃないところが、大変私好みです(笑)。

運命の日、二条城に集められた大名たちを前に、慶喜がどう決を下すか。

願掛けと言って、ひとり酒を呑む龍馬。

野風さんの夢を叶えるために、帝王切開に挑む仁先生。

それぞれの想いを抱えたまま、夜は更けてゆく。

「こん国はこれで生まれ変われるがかい? わしはまた道を間違うたじゃないかい? 先生!!」
龍馬の叫びが、胸に迫ります。
そうか、龍馬もこんな風に切羽詰まるんだなぁ、と。
いつだって、気宇壮大で、大法螺吹きで(これは勝?・笑)、何でも思い通りに動かして生きているみたいな龍馬ですけど。
自分ではどうにもできない関わることさえできない処で、じっと、ただただ堪えていた時間もあるのだなぁ、と。
何でも先を見通すことのできる目を持っているわけではなく、自分の運命は他人の決断でいとも容易く変わってしまうのだ、ということを腹の底から知っていて。
そのどうにもならないことを抱えたままで、自分の役割を力の限りに果たし。

それでも、不安は消えることなく。
あんなにふてぶてしい一面を持ってはいても。
手をふるわせながら、
「先生!!」
と、仁にすがる、いや縋りたいと思うほどのその言葉が、とても、とても胸を打ったのでした。

悩む、だけでなくてね、「先生!!」と仁を呼んだ龍馬がね、とても新鮮だった。
そうだよねぇ、龍馬だって人間だものねえ。

歴史的に見ると、龍馬は”偉業を成し遂げたすごい男”といえるのかもしれないですけれど…案外、彼自身はそんなことどうでもよかったんじゃないかなぁって、最近思うんですよ。シリアスにゴール目指して突っ走っていたというよりは、ただひたすらにエネルギッシュに動いていたら、最終的にはすごいことを成し遂げちゃっていた、みたいな感じだったのかもしれないですね(笑)。
(JIN-仁-HP/内野聖陽さんインタビューより抜粋)

この龍馬の一晩というのは、ヤマトがイスカンダルへ行って帰ってきたに等しいほどの時間だったのじゃないかと、そんな風にも思えました。
(唐突にヤマト出現で失礼。管理人は宇宙戦艦ヤマトのファンです)

「世が明けたぜよ~!」も良かった。
昨年の『龍馬伝』では「日本の夜明けだ」でしたっけ?

そうそう、船中八策を書き上げるシーンでは、さりげなく、9つ目の条項が入ってましたね。
船中九策になってましたよ。なーにを書き加えたんだろうと思ってましたが、なるほど、医療保険制度ね。
言われてみれば、あったり前。前回でめっちゃ振ってましたもんね。気が付かない私がウカツ(笑)。

ラストシーンでのナレーション。
船中九策を読んだ仁先生は。
「いるはずのない俺の足跡が歴史に刻まれていく。坂本龍馬の手で」

歴史の異物であった南方仁が、歴史の中の人物たちと関わっていく。
後世に名の残る偉大な人物と。
歴史の狭間に埋もれてしまった市井の人物と。
そうして、彼/彼女たちの人生に深く触れた仁先生は、いつしか歴史の異物ではなく、その歴史の一員となり、新しい歴史を作っていくのだろうか。

クライマックスが近づいてきます。
龍馬の暗殺は阻止できるのか!?
「戻るぜよ、あん世界へ」と言った龍馬の言葉の意味は。

どんな謎解きが待っているのか、楽しみですね!

――もしかして、龍馬を暗殺からかばった仁先生が怪我をしちゃうとか?
愚考です(_ _;)




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コメント

No title

お久しぶりです。

JINは漫画版で追いかけてるので、ドラマはまちまちしか観てないのですが、母親が毎回観た後に電話で感想を言ってきます。
安寿ちゃんですか~。フランス語読みでも通じますからナイス命名ですね。
アンジュ=天使ですから、そういう意味も含めてると思うと脚本家のセンスが素晴らしいです。

漫画版の野風さんも潔くて個人的に好きです。

| 2011/06/08 |  11:53 | YUUKI #JUGsyThY |  URL | 編集 |

Re:それぞれに良いみたいですね♪

★YUUKIさま

 こんにちは、コメありがとうございます♪
 
> JINは漫画版で追いかけてる

 では、ドラマの結末もご存知なのですね?
 私はネタバレOKなので、小説はついついラストを先に読んでしまう事もあるんですが、
 今回はただひたすらドラマを楽しみに見ています。

 それぞれの特性があり、違った切り口で原作・ドラマ共に楽しめますね♪

>母親が毎回観た後に電話で感想を言ってきます。

 お母さまのそのお気持ち、分かるような気がします。
 私もblogに書いていなかったら、誰かに伝えたかったでしょうね~^^。
 時々妹と話をしますが、同じシーンでも感じる想いは違っていて面白いものです。

> 安寿ちゃん。

 言われてみれば成る程だけど、いい名前ですよね。

> 漫画版の野風さんも潔くて個人的に好きです。
 
 野風さんの颯爽とした雰囲気は、あの背景があるからこそ引き立つんでしょうか。
 中谷さんが好演されてますね♪

| 2011/06/09 |  08:17 | ポトス #Kyq53.yY |  URL | 編集 |

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