お医者さんの想い出

2011/06/13 16:48

6月も半ばになります。
あちこちで紫陽花の花が美しく。
晴れた青空の下でも、雨に濡れた花も、それぞれの美しさがあり。
綺麗だなぁと顔が綻びます。

ほころんでいた私の健康も、ようやく回復の兆しがあり、体に力が入るようになりました。

「生まれてこの方体が弱く、すっきりとした朝を迎えられたことは数えるほどしかない」
というような記述が、司馬さんの『竜馬がゆく』の中にあったように記憶しています。
(うろ覚えなので、かなりアヤシイですけど。)
竜馬が最初に恋する、お田鶴さまの事なんですけどね。

何故かこの文章がとても印象的で、そうか、体が弱いと言うことはそういうことなのか、と、
めったなことでは医者にかかることのない丈夫な私は思ったのでした。

この2か月くらい、そんな感じでした(笑)
朝も夜も昼も、すっきりとした心持ちになることはなく、常に「やばい、やばいかもしれない」という不安を抱えていました。
いつ具合が悪くなるかと思うと、怖くて外出も控えていました。
実際、食品の買い出しだけでしたね。

それがここ数日、体調が戻った♪ という感触があります。
「やばい」という感覚が消え、「大丈夫」という感覚が生まれたわけです。

薬を飲み始めてから、ほぼ一月。はぁ長かったです。

血色も良くなりました。
手が赤くなりましたから(^^)。
今まで、決して色白ではない私なのに、手は真っ白だったのでした。

鉄剤は相変わらず毎日飲んでいます。胃薬と一緒に。
さすがに胃が荒れてきているようですが、養生中なのでさほど困りません。
規則正しい生活してますんで(笑)。

私は、薬も医者も嫌いじゃないです。
ついでに注射もキライじゃない。夫は医者も薬も注射もキライですが。

実家の近所にお医者さんがありました。
同級生の友人宅で、友人のお父さんが先生でした。

でもね、私は丈夫でほとんど医者にかかった記憶がありません。
怪我は多かったんですけど。(私左手だけで10針以上ぬってます・笑)
だから、お医者さんにも、お薬にも、とても憧れていたんですよね。

私が子どもの頃ですから、お医者さんの建物は木造でした。
白い壁と、深緑色の屋根瓦。
玄関の中は暗くて、外からちょっと覗いただけでは様子を伺い知ることはできません。

診察室は明るい処でした。
声は聞こえないものの、白衣を着た先生がいつも患者さんを看ています。
或いは、机に向かって何かを書いている姿を見かけたりもしました。

でも、私にとって病院という場所は、別の世界だったのです。

病院(医院ですけど)に近づくと、あの独特の消毒薬の匂いがします。
建物の中は、温度が低いように思いました。
ひやり、とした感じ。
空気が乾いていて、うだるような夏でもどこかひんやりしたような。

入口から何か空気が違うような気がするのです。
私にはそこは別世界に繋がる不思議な空間のような思えてなりませんでした。

あの青いスリッパを履いて、あの廊下を曲がったら。
そこから別な空間に繋がっているんじゃないか。
私の知らない世界がそこにあるような気がしていました。

そう、感覚としては「千と千尋の神隠し」で千尋がトンネルを抜けて行く時のものと似ています。

いつもそんなことを思いながら、診察室とは反対側の廊下の角を見ていました。

最近の病院は暖かみのある場所が多いですよね。
大病院の入院部屋なんて、ホテルかしらと思えるような自然な感じです。
もう廊下の角を曲がっても、世界が変わってしまうと思うことはなくなりましたが、
今でも、子どもの頃のあの不思議な感覚は身体の中に残っています。

お医者さんになった友人もいます。看護師さんになった友人もいます。
そして、病院にはお医者さんと看護師さん以外にもたくさんの人が働いているのだということも知りました。

「何ぃぃ。鉄剤飲んでいるのに、食後に珈琲飲んでいるだとぉぉ!」
看護師さんのオトモダチに叱られました。(_ _;)
お茶や珈琲は吸収を阻害するんだそうです。
朝は、先に鉄剤呑んで30分以上たってから、カフェオレ飲むようにしました。(^^;)

日曜の夜、仁先生もいよいよ佳境ですね♪

よもやま  | コメント : 0  | トラックバック : 0 |

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