『JIN-仁-』(完結編)pothosの感想index

2011/07/30 17:06

2011年04月~07月に放送された『JIN-仁-』(完結編)を見た感想を書いています。
全11回中7回分を書きました。
放映が終了して1か月という処ですが、未だ検索からいらしてくださる方もいらっしゃるようで、このドラマの人気の程が伺えます。

昨年(2010年)のNHK大河ドラマ『龍馬伝』に引き続き、大変楽しませてもらったドラマでした。
歴史が好きというだけの主婦の書いた感想ではありますが、記録としてまとめてみました。
(管理人は原作は未読です。)

各回の感想一覧と、その下にドラマが終わって全体への感想を記しましたので、よろしければご覧下さい。

TBS開局60周年記念ドラマ『JIN-仁-』感想index

第一期(2009年10月11日~2009年12月20日放送)
*** 参考までに(wikipediaより):公式HPはこちら:感想はありません(_ _;) ***

第01話 2009年10月11日放送
     「時空を超えた愛と命の感動物語~現代の脳外科医が激動の幕末へ
      …歴史の針が今、動き出す!!」

第02話 2009年10月18日放送 「命を救う事の悲劇」
第03話 2009年10月25日放送 「未来との決別…」
第04話 2009年11月01日放送 「運命と悲劇の再会」
第05話 2009年11月08日放送 「神に背く薬の誕生」
第06話 2009年11月15日放送 「生きてこそ…」
第07話 2009年11月22日放送 「生きる遺言…」
第08話 2009年11月29日放送 「歴史の針が変わる」
第09話 2009年12月06日放送 「残酷な神の裁定」
第10話 2009年12月13日放送 「坂本龍馬、暗殺…」
最終話 2009年12月20日放送 「タイムスリップの果て…時空を超えた物語が今!!」

第二期・完結編(2010年04月17日~2009年06月26日放送)
*** 公式HPはこちら:リンクのある回のみ感想があります ***

第01話 2011年04月17日放送 感想 
     「時空を超えた愛と命の物語~完結編始動!!
      歴史の針が今、再び動き出す…人は人でしか救えない」

第02話 2011年04月24日放送 感想 「未来との選択」
第03話 2010年05月01日放送 感想 「さらば愛しき人」
第04話 2011年05月08日放送 感想 「江戸から消える」
第05話 2010年05月15日放送 感想 「消えた体の謎」
第06話 2011年05月22日放送 感想 「坂本龍馬の闇」
第07話 2011年05月29日放送 感想 「永遠の愛と別れ」
第08話 2011年06月05日放送 感想 「歴史に逆う命の誕生…」
第09話 2011年06月12日放送 感想 「坂本龍馬、暗殺」
第10話 2011年06月19日放送 感想 「最終章前編~タイムスリップの結末…」
最終章 2011年06月26日放送 感想 
     「完結~時空の果て…
      150年の愛と命の物語が起こす奇跡のタイムスリップの結末」

*サブタイトルはwikipediaより引用させていただきました。


『JIN-仁-』

実は、2011年07月末という現在ですが、ワタクシ、いまだ結構な頻度でこのドラマを見ています。
というのも、夫がワタシに輪を掛けてこのドラマを気に入ったようで、しょっちゅう見ているからです(笑)。
第一期は、2010年12月27日と28日にわたって放送された、ディレクターズカット版になるんですが。
気が付くと『JIN-仁-』がかかっている、と。

我が家の場合、嗜好性というものが世間様と少しばかりずれているらしい、ということを認めるのはヤブサカではございません(笑)。
ですが、このドラマは世間様的にも大変人気があったようですね。
とてもたくさんの方にご訪問いただきました。
たぶんもう二度とないだろうなぁ、ってなくらいに(笑)
コメントをいただくこともあり、とても嬉しかったです。

同じドラマを見て、同じ様な思いを抱き、或いは違った思いを抱く。
おお! とか えぇ~! とか他の人の感想に思いを重ね、
「ワタシも~」とコメントさせていただいたりする。
逆に、コメントいただいたりする。

ドラマを楽しむ以外にも、そんな風に楽しむことも覚え、それも楽しかった。
ご訪問くださった方々に、心から御礼申し上げます。(^^)
おおっと、それはこのドラマを製作してくださった全ての方にも申し上げねば。
毎週、とっても楽しみだったのですから。
ありがとうございました!

ひとつ、お友だちサイトということで紹介させていただきます。

TATEVISION『JIN-仁-』第一話 管理人tateさま

昨年の『龍馬伝』の時も見事でしたが、そのtateさまがこのドラマのご感想も書いていらっしゃいます。
ワタシと違って、カメラワークや脚本にも言及なさってますし、資料も紹介くださったりしています。
何より、全回分、きちんと書かれていらっいますので。

是非、ご覧になってくださいませ。(^^)

 *****

書き連ねた感想の中にも書いたのですが、
ワタシはこのドラマを時代劇だとは思えなかった。
ドラマを面白かったとか、時代考証が甘かったとか、そういう事を言いたいわけじゃありません。それはとても良くできていたと思います。
つまりですね。
どうやら、ワタシは、時代劇とは、その時代を、その当時のあれこれに縛られながらどう生きたか、というのもを描いたものだと認識している、ということに今更ながら気が付いたわけです。
この物語は、当時の歴史に現在のものさしと技術・知識を持ち込んでいるわけで、そういう点で時代劇だとは認識しなかったみたいですね。

でも、「人間」「社会」「継承」「意志」「運命」なんて言葉をキーワードに、いろいろなことを考えさせてくれました。
「時代」の中でもがく人間模様が、仁先生の悩みと共に描かれていて、それがとても面白かったのですが、途中から、咲ちゃんがスーパーアドバイザーになってしまっていて、ちょっと(苦笑)という印象があったのは否めませんでした。

 **

このドラマはまあいろいろと面白かったのですが、最近いただいたコメントで改めて納得したことがひとつありました。
「恋心の成就」です。

第一部の時から、決して届くことのない野風花魁の仁先生への恋心が、ワタシはとても好きでした。
中谷美紀さんも素晴らしかったと思っています。

で、考えてみたんですが、「恋の成就」という過程の中で、恋人或いは夫婦以外の男女の繋がりは存在するということが描かれていたんじゃないかと思うわけです。

想いを告げる事はおろか、一夜を共にすることもできず、自由の身になってさえ「想い」は叶わない。届かない。
野風だけではなく、咲もそうですね。
プロポーズされても、一人幸せになることはできないと断ってしまう。
でも、野風も咲も、不幸ではなかったと思う。幸せ、だったのだと思う。

野風の場合、自分が子を産むことは、未来の南方仁の恋人を得るということです。
それは、ともするととてもグロテスクな想いの発露になってしまいかねない。
でも、ルロンさんと出逢い、彼を愛することができた事で、野風はその想いを昇華させることができた。
そして、辛い想いを抱えていた時に、龍馬の愛情がどれほど支えになっていたのかも、ちゃんと自覚している。
それを「おなごはずるい」といいつつも、決して悪だとは定義しない。
だから、咲と仁の幸せを本心から祈ることができる。
あれはお為ごかしじゃなかったですよね。

咲の場合もね。
「先生より授かった医術」というものに、とても重きをおいているでしょう。
彼女の場合、それを選択した場合、捨てるものがたくさんありましたからね。
野風は捨てるものがなかった。もともと、裸一貫で立っている人でしたから。そういう強さです。
咲は、いろいろなものを捨てて捨てて、捨て続けて。
最後に残ったのは「先生が好き」という気持ちと「医術」なわけです。

想い合っていたのに、まっすぐに幸せにはなれなかった。
でも、不幸にもならなかった。
「自分の想いを手放さない」とことは「自分の生き方は自分で決める」という強い意志に繋がっている。
それが人生の幸不幸を性格付けている。

「幸せ」の有り様はひとつではない。
恋の成就の仕方は一様ではなかった。

そこに、たくさんの可能性を見せてくれたんじゃないでしょうか。

 *****

ところで、歴史の修正力についてなんですが。

このドラマは、大沢たかおさんの仰る「歴史ののぞき見」です。
「まるで、一本隣のパラレルワールドを見ているようだ」と自分でも書いていましたが、まさか、本当にパラレルワールドにタイムスリップしたとは思いもしませんでしたよ、ワタシは。

でも、そうすると最後まで疑問だったのは「歴史の修正力」ですねぇ。
歴史に修正力があるということは、歴史とは一本の道であるということですよね?
様々な分岐点があって、どの道を選ぶかで様々な歴史ができあがる、ということではない。

誰かが決めた歴史の道があって、それが幾つも幾つもパラレルに存在している。
SF読みじゃないのでちゃんと知らないんですが、パラレルワールドと、歴史の分岐というのは同次元で存在するモノなんでしょうか?

同じようにタイムスリップした佐久間象山が行って帰ってきた場所は、同じ場所だったんでしょうか?
あの平成22年に変化した十円玉の理由は?
咲を治した薬が、あの場所に落ちていた理由は?

結構、わからないことが多いんですけどね。
でも全部がはっきりと説明できなくても良いんじゃないかと思うんです。
「余韻」とかそういうことではなくてですね。
たとえ、人間(ドラマ制作者)が作り上げた世界でも、全部が説明できなくてもいいんじゃないかと。
たとえフィクションの世界でも、「説明できない」ことがあってもいいんじゃないかと。
それは、たぶん、制作者の方々の頭の中では説明ができることであって、単に尺の都合で説明ができなかっただけかもしれない。まあ、サイアク、「設定が説明できん」というミスかもしれないけど(笑)

でも、それでも「説明できない部分」があることは悪い事じゃないと思う。
っていうか、全部辻褄が合うように世界はできている、わけじゃないと思うから。
実世界がそうじゃないんだから、フィクションくらい全部合理的な説明ができるべき、ってものなのかもしれないけど。
でも、わからないことがあってもいいんじゃないかと、そう思った。

それよりも、「定められた運命」に「意志」の力で向かっていこうとする人間の有り様が良かったと思います。

 ***

歴史改変ドラマという「フィクション」に、何某かの、幾ばくかの「真実」が描かれていた。
それが、たくさんの人の心を惹きつけた。

そんな風に思えたドラマでした♪

2011年07月31日 written by pothos

テーマ : JIN-仁- - ジャンル : テレビ・ラジオ

『JIN-仁-』感想  | コメント : 4  | トラックバック : 0 |

コメント

No title

私はドラマは完結編から見始めたのですが野風さんと咲さんが同じぐらい好きで未来さんへの思い入れがないせいかなのか先生には江戸で咲さんと幸せになって欲しいと思ったので最終回の咲さんの時空を越えた恋文に涙が出ました。先生の記憶が薄れていったからこそ咲さんは未来さんや野風さんへの遠慮が消えて自分の気持ちを素直に書き残すことが出来たんだろうなと思います。また、自立した女性として医術に一生を捧げ安寿ちゃんという娘を得ることのできた咲さんの一生はすごく幸せなものだったんだろうと思う反面顔も名前も忘れてしまったけど自分に一番綺麗な夕日をくれた先生のことを待ち続けた咲さんの気持ちを思うとすごく切ないと思いました。ドラマでは触れられていませんでしたが咲さんが仁友堂を離れ実家に橘医院を作ったのは安寿ちゃんを育てるためだけでなくいつか先生が戻って来た時に帰る場所をと思ったからかなと思いました。
あと、野風さんが安寿ちゃんを命がけで産んだのは誰のためでもなく自分自身のためだったんだろうなと思いました。諦めることの多い人生の中でお腹の子供だけはどうしても産みたい、この手で抱きたいと思ったんだろうなと。あと、野風さんが安寿ちゃんに託した願いは籠の鳥だった自分とは違う幸せな人生を送って欲しいということだったんだろうなと思いました。
あと、仁先生がいなくなった後も咲さんと野風さんの友情が残っていてうれしかったです。安寿ちゃんが咲さんの養女になっていたのには驚きましたが、野風さんにとって安心して安寿ちゃんを託せるのは咲さんだけだったんだろうなと思いましたし、咲さんも野風さんの忘れ形見の安寿ちゃんを大切に育てたんだろうなと思いました。

| 2011/08/08 |  21:46 | さおり #pcEsqDro |  URL | 編集 |

Re:コメントありがとうございます♪

★さおりさま

 こんにちは。コメありがとうございます♪

> 先生には江戸で咲さんと幸せになって欲しいと思った

 そうですね。仁先生がいつまでも江戸にいたのなら、私もそうなって欲しかったと思います。
 というか、きっとそうなっていたと思います。
 あのまま、何らかの手段で咲さんが元気になっていたのなら、きっと良い夫婦になったのではないかと思えましたもの。

> 最終回の咲さんの時空を越えた恋文に涙が出ました。

 あの手紙は本当に素敵でしたよね。
 私も泣いちゃいました。

> 先生の記憶が薄れていったからこそ咲さんは未来さんや野風さんへの遠慮が消えて自分の気持ちを素直に書き残すことが出来たんだろうなと思います。

 なるほど、それは考え至りませんでした。確かに~! お~、目から鱗です。

> 自立した女性として医術に一生を捧げ安寿ちゃんという娘を得ることのできた咲

 あの時代に、自立した女性ということがどういう意味を持っていたのかわかりませんが、
 そこに新しい価値観が付加されるのは、もう少し後の時代であるように思います。
 ただ、咲が自分の意志を貫き生きるために、医術という技術を手にしていたのは幸いだったと思います。^^
 そして、安寿という娘。
 きっと何らかの事故か何かで、野風夫婦は亡くなってしまったということなのでしょうが、
 寄り添う家族を得られたことは、仰るとおり何よりの幸せだったように思います。
 そこにふたりの友情の確かさも感じられますし。
 たとえ二人から先生の記憶が無くなってしまったとしても、残ったモノがあったのは嬉しいですよね。
 結局、歴史の修正力といえど、力及ばないことはたくさんあるわけで、
 それが、一人の人間が懸命に生きたという証なのかもしれませんね。

> 野風さんが安寿ちゃんを命がけで産んだのは誰のためでもなく自分自身のためだったんだろう

 ああそうですね! そのお腹の子をこの手に抱きたい、と言う気持ちは私にもわかる気がします。
 いろいろな願いを込めて、産み育てたんでしょう。
 安寿という存在は、いろいろな意味で「未来」への願いのような気がします

 こうやって他の方のご感想を伺うと、自分では考え及ばなかった事も見えてきて凄く面白いです。
 物語を2倍楽しんでいるようで♪
 ありがとうございます~(^^)。

| 2011/08/09 |  13:08 | ポトス #Kyq53.yY |  URL | 編集 |

お久しぶりです。第1期全部見終えたのですが、5話が1番心に残りました。
夕霧さんが自分の後を継いだ野風さんに贈った「泣いても一生、笑ろうても一生、ならば今生泣くまいぞ」と言うセリフが一番好きでした。夕霧さんは辛い境遇の中でも誰を怨むこともなく得られたものを大切に今までの人生を生きてきたことが伝わってきました。また、2期の7話を見返して野風さんも夕霧さんのその言葉を胸に生きてきたんだろうなと思いました。

| 2011/10/07 |  23:10 | さおり #pcEsqDro |  URL | 編集 |

いらっしゃいませ~♪

★さおりさま

 お久しぶりです~。忘れずにいていただいて恐縮です(^^)
 コメントありがとうございます。

> 第1期全部見終えたのですが、5話が1番心に残りました。
> 夕霧さんが自分の後を継いだ野風さんに贈った「泣いても一生、笑ろうても一生、ならば今生泣くまいぞ」と言うセリフ

 コンプ、おめでとうございます♪
 実は、ワタシも先日夫が見始めたのを、横で一緒に見ていたんですよ~。

 あの夕霧さんって、見た目とかは野風と全くちがっていて、確かにそよとした春風のような人ですよね。
 でも、そこに芯の強さが見えるといいますか、やっぱり裸一貫でたっている人の強さというものを持っている。俳優さんってスゴイですよね、そういうのがあれだけの演技から垣間見られちゃうんですから。


>2期の7話を見返して野風さんも夕霧さんのその言葉を胸に生きてきたんだろう

 ああ、そうですね~!
 ワタシは2期の時は、夕霧のことはすっかり抜け落ちてしまっていましたが(滝汗)、一貫して、野風の中にはその言葉が生きていたということは納得できます。

 助けることはできないであろう人のために、あれだけの苦労をして犠牲を出してペニシリンを作るという行為には、良く悪くも意味があるんだと思います。人を助けること、医療というのものの一面を、そして生きるという事の意味を改めて考えさせられる物語でした。そんな物語に出逢えることができたことは、とても幸せだったと思います。^^

| 2011/10/08 |  12:26 | ポトス #Kyq53.yY |  URL | 編集 |

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