みをつくし料理帖シリーズ

2011/12/07 12:28

本を読み出すとどうにも止まらない、時がある。

わかっているし、聞こえているのに。

ああ、早くご飯の支度をしなきゃ。
お洗濯物を干さなきゃ。
お母さんが、ご飯だよって呼んでる。
お義母さんが、話しかけてる。
勉強しなきゃ。(笑)

でも。
呼びかけられた声は、右の耳から左の耳へと素通りしていく。

もう少しだけ。
1ページだけ。
あと1行だけ。

………

はっ。
しまった。またやっちゃった。

と、青くなった事が幾度あったことか。^^;
どうにもこうにも、ダメなんだなぁ。

元来、優柔不断でだらしない性格なんだけど、本が関わるともっとだめ。

物語はどうしてこんなにも人の心を掴んでしまうのだろう。
不思議だよねぇ。

今、高田郁さんの物語にがっちりと掴まれてしまってます。
そうです、7thBOOKFAIRで瑞喜ねーさんがオススメしてくださった作家さんです。

           ***

『銀二貫』に『出世花』。
「みをつくし料理帖」シリーズは4巻まで読了。

お料理って人の幸せを願ってするものだったんだなぁ、と今更ながらに思う。
世の中にはお料理上手と呼ばれる人が、大勢います。
凄いなあと思いつつも、でも、ワタシは料理をするのが好きじゃないです。

だから、僻み根性ヨロシク、料理の蘊蓄も大嫌いでした。
知識として知らないわけではないものもありますが、
それは、ワタシにとって苦痛であり、縛りであったわけです。

ワタシ、お料理上手でしょう?
賢い主婦ですもん。節約、節約。
高級食材を使っているからっておいしいものができるわけじゃないのよ。
それをいかにおいしくするかが腕の見せ所ってものじゃない?
スーパーで特売をネラウだけが能じゃないのよ。
ほら、ちっさなお店や畑の傍の直売所だって、新鮮なお野菜があるのを知らないの?
それを活用してこそ、主婦のカガミでしょ。

あら。大根そんな風にむくの? 
こんなこと教えられなくたって知ってるものでしょう?
だって、毎日することですものね。
ふうん、そんな事も知らないのね。20年も主婦してるのに。

ええ、誰もそんな事言いませんって。
(笑)
でも、そう聞こえるんだもーん。
どうせ、ワタシはダメ主婦だもんっ、ってね。

まだ、子どもが小さい頃の事です。
オトモダチの家に遊びに行きました。

そこのお宅にはお子さんが5人いて、核家族でしたら、お母さんはなかなかに忙しい。
「人数が多いから、買うとお金かかるのよ」って笑いながら、手作りをする。
田舎だから、何処へ行くのも車での送り迎えは必須で、それもみんなお母さん。
だから、オトモダチが来ていても「ごめんね~」と言って夕飯の支度もしちゃいます。

ある日、サラダを作っていたらドレッシングが切れてしまいました。
ワタシなら、げっと思って買い足しに行きます。
でも、彼女はあららと言って作っちゃうんですね。
小さな妹が手伝いたいと言い、ボールに材料を合わせてかき混ぜます。

「おいしくな~れ。おいしくな~れ」ってかき混ぜるんだよ。

目から鱗でしたね。
そんな風に料理をしたことが、ワタシにはなかったので。

あら。作り方も知らないの? とは言わない(笑)。
逆に、作り方教えようか? とも言わない。
それは毎日の営みであり、買いに行ってる時間が惜しいから適当なのよ、と笑いながらこさえちゃうんです。

ああ、こんな風なお母さんになれたらいいなぁと思ったものでしたが。
それから幾年月。

料理なんて、だいっきらいだあああああ! と叫び続ける事、ここ数年。
(笑)
余裕がなくなると嫌いなことからしたくなくなるのねぇ。^^;

自分の価値をつけるために料理をするわけじゃない。
賢いお母さんになるために、料理をするわけじゃない。

おいしいね、って食べられる事、それ自体が幸せなんだなぁ。

どの食材が新鮮か分かった方がいいに決まっているけど、そのことが重要なわけじゃない。
この時期の食材は何が旬なのか、なんて知っていることがステイタスなんじゃない。

何を食べても程々においしいと思い、もっとおいしいモノが食べたいとも思わないワタシには、料理の才はないだろう。
でも、その日の食べる物さえ満足に手に入らなかった時代から、
人は「おいしく食べよう」と努力を続けてきてるんですよね。

帰る場所があるのと同じように、
おいしい料理を食べることは幸せな事に違いない。
それは、料理が上手いとか下手とか、そういう事とは次元の違う話なんだなぁ。

今、旬の食材って何だろう? 
どうやったらおいしく食べることができるんだろう?
難しい事を知らなくても、おいしい料理は作れるんじゃないかな。
ネットっていう便利な物もあるしね。^^

僻み根性で凝り固まっていたワタシに、そんな事を思わせてくれた。
物語の力って凄いな、と心底思います。

さて、今日の夕食は、うーん。
ハンバーグか、肉団子のトマト煮込みだな。
(↑どこに、「旬」が…???笑)

本のこと  | コメント : 2  | トラックバック : 0 |

コメント

フッフッフ

同志ポトス君!!
ワタシはもはや「僻むあまりキライ」な心境は卒業したのだ。
嫌いなもんは嫌い。向いてないもんは向いてない、例え世の中の99%の母親が料理を「すべき」と考えていたとしても!(w)
だから料理(作る方)は可能な限り端折る省略する無視することを誓い、それを実践しますっ。

私はね~、料理するよりも、食べる方に力を入れようと思ってるのだ。
「この人ほど『美味しいねー!!!』って言って食べてくれる人は他にいない」という人種になろうかと思っているわけですよ~。
『美味しいと言って食べる達人』。

それでいいじゃないか!!
皆さん、私に料理を出すとそれはそれは有り難く美味しく食しますよ、あなたに損はさせません!

さーご一緒にいかが?(爆)

| 2011/12/07 |  18:12 | ERI #lObU7GmY |  URL | 編集 |

ほっほっほ★

★同志ERI嬢!

 どうもです~♪
 冷蔵庫を開けたらピーマンがたんまりあったので、肉詰めにしました~(笑)

> ワタシはもはや「僻むあまりキライ」な心境は卒業したのだ。
> 嫌いなもんは嫌い。向いてないもんは向いてない、

 そうなんですよねぇ。
 実はワタシもそっちにシフトしようと考えた事があったんですけど、
 やっぱり自分のシバリが強いらしくって、卒業できないんですもーん。

> 料理(作る方)は可能な限り端折る省略する無視することを誓い、それを実践しますっ。

 うんうん!
 そう、そこにやましさを感じる必要性はないと思うんですよねっ。

> 「この人ほど『美味しいねー!!!』って言って食べてくれる人は他にいない」という人種
> 『美味しいと言って食べる達人』。

 あ。スゴイ! ワタシにはたぶんできないなぁ~と予測する。
 うん、ERIさんが美味しそうに食べるのは、見ていても気持ちがいいですもん。

 疚しさを感じることなく端折りつつ、美味しく食べる。
 …結局、テキトーってことになりますかな(笑)

| 2011/12/08 |  12:49 | ポトス #Kyq53.yY |  URL | 編集 |

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