「平清盛」01感想

2012/01/09 00:00

『平清盛』第1回「ふたりの父」 2012/01/08放送

日本史に題材を求め、武士の黎明期を描こうとした時代物ファンタジー。
だと思えば十二分に楽しめるのではないか、とまず思った。^^;

NHK大河ドラマ「平清盛」が始まりました。⇒ HPはこちら
とっても期待していたんですが、予告を見るにつけ不安を覚えてしまいましてね…

うふ。^^;

まず、しょっぱな。掴み。・・・・。
ナレーション、いらない。
観客を惹きつけ、世界に引き込む役目として、出だしってのは大事だと思うんですが。
「――今のナレーションさ」と、話を振ったモノの言葉の出ないワタシに。
「下手だったね」と容赦なく鉄槌を下したのは長男。
「ナレーション、いらなくね?」と。

いやいや。もしかしたら、急成長を見せるのかもしれない。
そうだそうだ。若者はわからんぞ。
でも。「坂の上の雲」の渡辺謙のナレーションを思い出してしまうではないか。
うーん。
がんばれよっ! ととりあえず無責任に応援することにしよう。


さて、時代は古代、平安末期でございます。
伊東四朗扮する白川上皇、いかがわしさたっぷりで良かったのでは。
「…伊東四朗って俳優だったんだね…」と驚く我が長男。
あんた、テレビ見なさすぎです(笑)。

で、清盛のおとーちゃん・忠盛役は中井貴一さん。
ふふふ。
現代ドラマでは、私の中で情けない男ナンバーワンとは言わずとも、五指には入るこのお方。
どうして、時代劇になった途端に、これほど格好良くなるんでしょーか?
(笑)
熱狂的とは申しませんが、水曜時代劇で主演をしてた頃からのファンです。
ただし、時代劇限定で。

1961年のお生まれ、ということは、エンケンさんと同い年(つまり50歳)ですが、
この回、青臭い役が良かったです。
50歳には見えませんでしたよ。
 というか、ワタシの認識が間違っているのかな。
 男の50歳は、素敵です。^^

瀬戸内の海で海賊相手に暴れ回るのも、格好良かった。
息子が「父上のようになりたい」と憧れるのも分かります。
あれを傍で見たならば、ワタシなら自慢たらたらですね、きっと(笑)

清盛の母親である舞子(吹石一恵)への朴訥とした風情も、好感触。
「法王の子どもを、出世のために引き取ったのか」と清盛に迫られた時の態度も良し。

青い事を言っていた総領息子から、家族を得、一族の頭領と変化する。
そして、変わらぬ、自分の生き方に誇りを持ちたいという強い想い。

それが感じられて、やっぱり中井貴一いいな、と思う。

だがしかし。
やはり違和感が拭えない点は、いくつもありました。

たとえば。
赤子が「罪なき命」であることをこのドラマの中に持ち込む必要があったんだろうか。
「罪なき命」だから奪うことはできないというのなら、
「罪ある命」なら、奪って当然という事にならないか?
この時代、命を奪われるということと「罪」の有無を結びつけて考えていただろうか?

ワタシは文献を読んでいないので、その思想の背景は全くわからないけれど。
この時代の人々は、もっともっと切羽詰まった命のやりとりをしていたんじゃないだろうか?
それが日常の一部だったんじゃないだろうか。
人は貧しく、飢えが日常的に存在し、戦いはあらゆる場所に存在し、また、病に罹れば運を天に任せるしかなく。
治す術などないからこそ、法王でさえ「陰陽師」に占わせるしかないのではないのか。
清盛の義母(和久井映美)が実子の怪我に動転し、清盛を突き放すシーンがあったが、
あれは、それだけ「子が育たない」事が当たり前のように存在したからこそのシーンじゃないのか。

死は生と共にあり、日常に当たり前の顔をして潜んでいる。
そういう時代に、「罪なき命」という感覚をどれほどに持つ事ができるだろうか。
もっと単純に、「命」が失われる事への恐怖とか怒りとかで良かったんでなかろうか。

「心」って、いつできた言葉なんだろう?
ワタシの無根拠な感覚では明治以降じゃないのか、と感じているんですが。
今様、ってあんな音階で歌うものなんだ?(まるで知らない)
ワタシには西洋音楽に聞こえるんだけど。

どれもこれも難癖を付ける根拠を、ワタシは知識として持っていない。
けれど、違和感は感じるわけです。
それって世界観と合ってないからじゃないんだろうか。
また、時代劇の形をとって現代思想を語ろうっての? 
と、勘ぐりたくなってしまうではないですか。

中井貴一さんの存在感と、伊東四朗さんをはじめとする脇を固める役者さんの確かさ。
そして、子役の子の必至さ。
それらが、次回への期待を繋いだかな。

平清盛という人物を、どう描きたいのか。
ワタシは今年一年楽しみにしたいと思ってます。^^

テーマ : 大河ドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

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