「宇宙戦艦ヤマト復活篇DC版」感想

2012/01/30 01:18

「復活篇DC版」を観て一晩が過ぎ、少し落ち着いた感がなきにしもあらず。
テレビドラマを幾つか観ていることもあるし。

というわけで、感想を書いてみようかと思います。
たぶん、ネタバレになると思うので、「つづきを読む」からどうぞ。

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「宇宙戦艦ヤマト復活篇DC版」2012年1月28日新宿シネマートにて観賞。

昨日の記事に書いたように、作品云々以外の個人的な事情のために、ワタシはこのDC版がなければ「復活篇」そのものを楽しむことはなかったんじゃないかと思うので、一概に前作との比較はできませんが、面白かったと思います。

よくわからなかった箇所の事情が説明され、全体的にわかりやすくなっていたので、こちらの方がストーリーへ感情を載せやすいのでは。
ただ、ワタシは前作のディスクを持っていませんし、細かい箇所をちっとも覚えていない事がよ~く分かりました^^;。
音楽については尚更です。もともと、曲名さえ知らない、つまり、BGMやサウンドトラックを明確に個別認識していない事も相まって、どこがどう変わったのか分からなかった箇所が多いです。^^; ので詳細に触れるつもりはありません。前作の方が良かったんじゃないかと思う箇所もありました、というに留めます。

*** DC版 というもの ***

さて、感想の前にひとつ。
それはこのDC版を製作した事そのものについてです。できあがったモノがあれば当然気になりますし、観にも行きます。結果、ワタシは面白かったと思いました。
ですが、ひとつの作品を正式に公開した後に、様々なシーンを追加し新しいモノを公開するということは、結局前作の言い訳にしかならないと思います。理由は幾つもあるのでしょう。プロの方が決定し、実行なさったことなのだし。そういう作り方が流行なのかもしれません。でも、それはとてもみっともない事だとワタシは思います。

最初は、結末が違うことにも首を傾げていたのですが、「ヤマト」というのは「if」というファクターを本編そのものが許容している作品なんだと思えば、まあそれもありかな、という気がしてきました。
「さらば」と「2」という前例もあることですしね。できあがった作品の良し悪しとは関係なく、どれが「本編の時系列」なのかわからないという不思議な作品群と言うことで、それはそれでヤマトらしいか、と。(笑)

ま、何を言っていても観に行くという行為に変わりはないわけでして。同じ穴の狢と言えるわけでございますね。

さて、感想です。
一度しか観ていませんので印象的なシーンしか覚えてませんし、どこがどう違っていたのかも指摘することは不可能です。が、たぶんもう劇場へ足を運ぶ機会はないだろうと思いますので、覚えているうちに書いてしまうことにしました。記憶違いな箇所がありましたら、ご指摘くださいませ。


*** 古代進 ***

まず、主人公の古代進について。

前作では「やさぐれた」「うらぶれた」というイメージが非情に強かったのですが、このDC版ではそういう印象は受けませんでした。
辺境の惑星に行っていたのも任務なのかしらん? という感じで、家庭が崩壊しているとも古代自身がやさぐれているという印象も、ワタシは持ちませんでした。美雪ちゃんは相変わらず突っかかっていたましたけど、それは清盛くんと同じで青春の咆吼とでも言いましょうか、よくあるエピソードの一つとワタシは受け止めました。

全体的に古代進が明るく、大人であったと思います。
それは、美雪ちゃんとのやりとりだけなく、若い者達への接し方も含まれます。そんなに新しいエピソードがあったわけじゃないですが。古代と新乗組員たちとのやりとりは「継承」という言葉を連想させ、次代への躍動が感じられました。
沖田艦長からヤマト旧乗組員たちへ受け継がれたものが、今、新しい地球を担う世代へと受け継がれゆく。
そういう流れの上に新生ヤマトがあることが感じられたのは、ワタシには気持ちのよいものでした。
艦を担う指揮官として若者の上にそびえつつも、大村さんという年長者の意見には耳を傾ける。けれど、決断は己れ自身が責任を持って為す。
そういう上に立つモノとしての存在に、古代進はなっていたように見えました。
なかなか格好良かったです。^^


*** 真田志郎 ***

次に、真田志郎について。ワタシ的には絶対にはずせない要因です(笑)。

実は、自分の想いとかけ離れてしまっていたらファンをやめよう、と思っていた原因のひとつはこの人です。
真田志郎が地球に残ったワケ。
それが納得できなかったらそれまでだな、と。

ワタシは前作で、真田志郎が地球に残った事に非情にショックを受けました。
「ありえねーーーー!!!!!」と思いましたもん。
だって、「2」で白色彗星帝国から帰艦して超弩級戦艦が出現したとき、真田は古代に言ったんですよ。
「デスラーを見習おう」って。「どんな事をしても生き延びねばならない」って。
どーして今更地球を見捨てちゃうんですか! Ⅲの太陽膨張の時でさえ、真田が守ろうと尽力していたのは「地球」ではなく「人類」でした。イスカンダルからコスモクリーナーを持ち帰ったのだって、地球を助けるためではなく、人類が生き延びるために地球という星が必要だったからなんだと思っていたんだと思うんですが。そして、数々の戦いの中で「移住」が容易いことでは無いと誰よりもわかっていたはず。何でひとり残るなんて選択肢が有り得るの????? と思っちゃったんです。

これって、間接的自殺じゃないですか。

真田は、科学局長官だった。組織的にどんな権限を持っていたのかよくわからないけれど、どうもイスカンダル時の藤堂長官に匹敵する程度の力は持っていたように思えます。
カスケードブラックホールについての会議が行われた時の映像でも、常にど真ん中に座ってましたし、ヤマトを再建しそれを古代に任せる、或いは、島次郎を移民局長に任ずることができる、という事から考えてもかなりの権限を有していたと思われます。
個人的には、真田志郎は政治の世界にも足を踏み入れているのではないかと考えていたんです。
それがどうして、ここで手を離す? 大変なのはこれからなのに?

真田さん、疲れちゃった?
「古代はまだか」って、そんなに古代に頼りたかった? どうして古代じゃないとだめなワケ?
地球に残るって言ったときに「馬鹿野郎!」と殴りに来てくれるオトモダチもいないの?

ワタシは、うらぶれた古代以上に信じられない真田志郎を見てしまったような気がしてしまい、自分勝手にこんな妄想をし、何とか納得しようとしていたんです。
けれど、時間がたつほどにそれはただの妄想にしか過ぎないと意識し始め、結果として「真田志郎は古代進に依存していた」という事への拒否反応との戦いが始まってしまったわけです。

やなんだもん。真田が古代進に依存してるのって。
で、その時に「そんなの真田さんじゃないやいっ」って叫んでみて、でも、受け入れ難くてもそれが事実なら認めなきゃと思う。そんなのイヤだ! と思うのは、本編を受け入れられないって事で、ワタシが勝手に妄想した真田志郎を後生大事に抱え込んでいるだけぢゃん。それは作品が大事なんじゃなくて、自分の妄想真田が大事なだけじゃないの? と。
結果。
「本編を生きる真田がやっぱり本物の真田志郎」。それは曲げられないと思った。
だから、それが受け入れられないなら、ワタシがファンをやめればいいんだな~と。

真田さんの生き方が納得できなかったら、ワタシはもうヤマトから手を引こうと思っていたんですね。

で。
真田さんはやっぱり真田さんだったと、再認識いたしました。

真田が古代を待っていたのは、「ヤマト」という艦と伝説の男「古代進」を地球を失う人類に必要だと考えたからだと思います。幾度も地球を救ったヤマトという伝説を具現化する人間が古代進であり、彷徨う人類が新しい故郷を再建するための「希望」なのだ、と真田は認識していたのではないでしょうか。
それは、古代個人に対してはとてもむごい仕打ちなのかもしれない。けれど、己が役目として長官を務めてきた真田にとって、それが必然であったのでは。それが一緒に戦い抜いてきた仲間への最大の敬意であったのではないだろうかと思うのです。

本編のどこだったか、上条を救助したときかな。古代は艦をみて「移民船か」と言ったはずです。
つまり、「移民」というのは今回の試練で初めて遭遇した状況ではなく、規模はわからないものの「移民」という状態が日常的に行われていたという事を指していると思われます。
それでも、なお、地球という故郷を失うという状態を乗り切るための施策、大きな希望が必要だった。
それが、ヤマトであり、艦長・古代だったのではないでしょうか。

真田が古代に依存してわけではなかった。それは自分的にクリアできました。

では、その状態で真田が地球に残った理由は。
ワタシは「継承」だと思いました。

地球人類は、新しい星で新しい生活を始め、新しい歴史を作らなければならない。
その時に自分の存在が、良となるか悪となるか。
真田は、自分の存在を良しと考えなかったのではないかと思うんです。
イスカンダル、そしてシャルバートの科学を内包し、地球の科学技術の先導を為してきた存在。
イスカンダルへの旅を若者が担ったように、新しい人類のこれからは若者が担うべきだと考えた。自分の存在はその妨げになるであろうと考えたのではなかろうか。もしかすると、移民計画を実行するにあたり、かなり強引な計画を進めたのかもしれず、その不満を一身に背負う必要があると考えたのかもしれない。

「科学者として、この地球の最後を見届けたい」

それは、「新しい世界はお前達が自身で担え」というメッセージなんじゃないでしょうか。
だから、島次郎は黙って頷いた。古代にもそれは伝わった。(美雪ちゃんには「命を粗末にするな」って説教してますから、真田の行動には理由があると理解しているんだと思います)

「自ら生きようとする強い意志を持つ者だけが生き残る事ができる」
それは、最初のイスカンダルへの旅の果てで、スターシアが告げた言葉ではなかったでしょうか。
スターシアだけでなく、テレサも、アクエリアスもそう示唆しませんでしたか。
真田の出した答えは、今までのヤマトの旅と戦いから導かれるものなのではないでしょうか。

つまり、真田は「こんなこともあろうかと」という役割を自ら降りたのだと思うわけです。
それは「次代へ繋ぐ」ために。

真田の決断と行動は、そういう意味だったのではないかとワタシは思っています。

ま、結果として真田さんが地球に残ったからこそ、地球は救われるんだと思いますけど。
(笑)
それは、まだ先の話です。

そう思ったら、真田志郎の行動に納得もできましたし、若者達もとても愛しく思えてきました。
特に、ワタシはパイナッポーズ(=天馬兄弟)が気に入ってしまいました。
なんか、こう、「まぁたお前達は調子に乗って!」と叱りつけるかーちゃんな気分です。(笑)


*** 全体的にみて 1 *** 

同じ作品が二度公開されたという事実に対して、ワタシは決して肯定的な想いを抱いてはいませんが、このDC版のお陰で、ワタシは「復活篇」を楽しむことができました。心から感謝しています。

では、どちらの作品が良いと思うか、といえば、すみません今答えは出せません。
前作を覚えていないからです。(_ _;)

前半部分に挿入されたカットは、割と冗長に感じる部分が多かったです。観ていてダレました。
たとえ理由は分からないままでもそれはそれで良かったんじゃないかと思います。

ただ、古代が美雪ちゃんを自分で助けに行ったシーンは、納得できないですね。
何で美雪ちゃんだけ? ってやっぱり思いました。あれ、他の人間はどうなったか描いてありましたっけ?

音的なことでいえば、ワタシはあの氷塊からヤマトが飛び立つシーンは、前作の方が良かったです。
あの「この愛を捧げて」もとても良い曲だと思います。

一番泣きそうになったシーンは、最後の移民が地球に別れを言うシーン。
第一作の地球との別れのシーンを想起させましたが、こちらは二度と戻れない永遠の別れだと思うと更に切なかったです。

どちらの作品を是とするか。
それは人によって違うでしょう。けれど、ヤマトという作品は「if」を内包した作品であり、存在そのものを否定することはないかなと今は思っています。
前作を再視聴すること、そして、できることならこのDC版をもう一度劇場で観たいな、と思います。

※後日もうちょっと書き足すと思います。

ヤマトのこと  | コメント : 2  | トラックバック : 0 |

コメント

土下座(汗)

ごめんなさい~!ヤマト2199の古代君のCVで盛大な勘違いをしてましたあぁ!
小野大輔さんはゼンガーじゃありません!ゼンガーは小野健一さんでした!!
勘違いしたままコメント書いてしまって、本当にすみません。もう、とんでもなく恥ずかしい。失礼いたしました(泣)

でもこれで安心です、古代君の顔を見る度にあの声が再生されていたのが(もはや問答無用!とか推して参る!とか)無くなったので。

DC版の感想、ありがとうございます。
見ていない自分も、ヤマトっていいなぁ、って感じました。ブルーレイ、買おうかな・・・。

| 2012/01/31 |  11:37 | みゅう #2QqzQVSI |  URL | 編集 |

とんでもございませんとも!

★みゅう様

 こんにちは~。コメントありがとうございます♪

> ごめんなさい~!ヤマト2199の古代君のCVで盛大な勘違いをしてましたあぁ!
 
 およよ。すみませんはこちらも同じです!
 すんません! 全然調べてませんでした(_ _;)

 うーん。最近、声優さんのお名前がわからなくなってます。
 声を聞くと、あ聞いたことある! って思うんですけど、名前が覚えられないのは年齢でしょうか(_ _;)

> DC版の感想、ありがとうございます。
> 見ていない自分も、ヤマトっていいなぁ、って感じました。ブルーレイ、買おうかな・・・。

 ワタシは忘れる前に書いちゃったので、まだ公開中にネタバレ状態で申し訳ないです。
 想いは皆さんそれぞれみたいですね~(←当たり前か・笑)
 ご覧になったら、教えてくださいね♪

| 2012/02/01 |  18:47 | ポトス #Kyq53.yY |  URL | 編集 |

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