「2199 第2章」感想*3

2012/07/11 12:01

ええとですね。
何やらぐちゃぐちゃになってきたんですが、「2199 第2章」を観て、ワタシは「宇宙戦艦ヤマト」という作品のことを考えている、ってことなんです。

「宇宙戦艦ヤマト」が公開された当時、それは「(テレビ)漫画」という部類にありました。
アニメという言葉も、コミックという言葉も(一般的には)無かった時代です。
(いつから使われるようになったのか、正確なところをワタシは知りません)

もちろん、今でもマンガという言葉は存在しますし、使われますし、ワタシ個人の中でその価値を低く見ているつもりはありません。
ですが、当時のテレビ漫画は、基本的に小さな子どもに向けて制作されたもので、いい大人がのめり込んで見る事は設定されていませんでした。
(もしかすると、そういう大人も潜在的に存在したのかもしれませんが、それはおおっぴらに語られることではなく、こっそりとある密かな娯楽であったはずです)
ですから、父は今でも、ワタシに向かって「40歳を過ぎたいい大人がまだ漫画を観て喜んでいるのか!」と嘆くんですよね。父の中でアニメは「子どもが見るマンガ」なんです。ホントはどうやら違うらしいってのは分かっているはずなのに…(笑)

「宇宙戦艦ヤマト」は、初めてティーン向けに作られ成功した作品です。
この作品が最初に公開された当時、ワタシはまだティーンズではなかったのですが(笑)、出会ったのはまさに小学校高学年。ティーンズと言われる年齢に入りかけた頃の事でした。

それまで、昔話や伝記にしか興味が無かったワタシが、初めて『平家物語』を読んだ時のように。
それまで、小学○年生しか読んだことが無かったワタシが、初めて『ベルばら』を読んだ時のように。

「こんな面白い話があったんだ!!」

あの感激とあの興奮。

しかも、このヤマトという作品は、ワタシたちに向けて発信されていたわけですよ。
ハイジだって素晴らしい作品ではありますが、あれは大人に向けて発信されていたわけではなかった。
そろそろマンガも卒業ね、という時期になってもやっぱりマンガが大好きで手放せないそんなワタシたちに向かって、どうだと言わんばかりに差し出された、今までにはなかった初めての作品だったわけです。

「こんなマンガ、初めて見た!!」

勧善懲悪で彩られているのではないストーリー。
見たことがないと息を呑むほどに美しいと思ったスターシアたち。
精巧に描かれたメカ。
何よりも、「地球は青かった」という言葉に違わない美しいはずの地球が痛々しいほどに赤茶けた様。

こんなにも強烈なインパクトを持った作品は初めてでした。
「ワタシ達の為に製作された作品」を、ワタシ達の世代は、ガチで受け取っているハズなんです。

「ワタシ達のためにこんな面白い作品を用意してくれてありがとう!」

なんて事は、当時これっぽっちも考えた事ナンてありませんでしたけどね(笑)
今回の「2199」を見ながら、ああそうか、ワタシがこの年齢になっても大好きだったヤマトを忘れられなかった理由はここにあったんじゃないか、って思うに至りました。
それが「2199」を見て、一番に感じたことだったわけです。

でも、その感激と興奮は、もう決して味わうことはできません。
「初めての経験」の喜びは一度しか味わうことができませんものね。

それまでに存在しなかったものが、自分の成長と欲求に合わせるかのように忽然と出現した。
それは「良い作品に出会った」事よりも、ずっとずっと強い感情をワタシの中に引き起こしたわけです。
「ヤマト」という物語が誕生したことは、とりもなおさず「アニメ」が誕生したことに他ならない。


そうして、その後「良い作品」はたくさん生み出されました。
「ガンダム」が、「エヴァ」が生まれ、現在の「ワンピ」にまで繋がっているたくさんの作品が生まれ、進化してきたわけですよね。

この「2199」はその「良い作品」の中のひとつなんです。(てか、なってくれよ!・笑)
今の若者に向けて生み出された作品のひとつ。

だから、ヤマト的ダメダメとか穴とか言われてきた諸々を埋めるかのように作られた、現在の若者達に何かを伝えたくて作られた物語ですよね。
そこには、あのヤマトを初めてみた時と同じ興奮は存在しないわけです、ワタシにとっては。

たぶん、そういう受け取り方をしたのはワタシだけじゃなかったと思います。
でも、もしかすると、ワタシはそういう受け取り方をした世代の限界だったのかもしれません。
ワタシよりも若い方の多くは、「数ある作品からヤマトという物語を選んだ」方たちだと思うからです。

ここで、数年の年の差というのは大きいんじゃないでしょうか。
ワタシ的には、実は二次小説なんてものを書くまで、ヤマトの設定の穴なんて全然気にならなかった。
まあ、ワタシがボケだからなんですけど、そういうものだと思っていた、んですよ。

ウルトラマンが怪獣と格闘した後、何事もなかったかのように町が存在するように、
戦いで受けたヤマトの傷が、次のシーンでは何事もなかったかのように元通りになっても。
古代進のやんちゃさも、雪のマルチな才能も、真田志郎の「こんなこともあろうかと」という役割も、
マジンガーZがプールの中から出現するのと同じ次元で納得できたし、そういう時代だったのだと思うんです。

ノスタルジーって言えば、まあ、そうなんでしょーね。
息子には「かーさん、思い出補正ってコワイよね」と突っ込まれそうですけど。

ワタシにとって、ヤマトはあの時代に見たパート1そのものであるわけですが。
でもね。
「2199」も面白かったから、おぢさんもおばさんもおにーちゃんもおねーちゃんも見てみてよ♪

そう言えることはできるんじゃないかな、と思います。^^
機会があれば、是非、ご覧になってみてくださいませ。



んで。
ヲタ的発言をひとつ。
今のところ、惚れたキャラクターはございませんでした。

(笑)


「2199 第2章」感想記事 *1 *2

ヤマトのこと  | コメント : 2  | トラックバック : 0 |

コメント

お帰りなさい

最近ネットは放置ぎみでしたが、ヤマトは観に行きましたよ。

第二章は
一章よりメカ等インパクトあるシーンが多いせいか、
息子と楽しんで観てました。


ユキちゃんと古代君をめぐる恋模様

アナライザーや佐渡先生相手に
なかなかやる真琴ちゃんも面白い。

航宙隊の皆さんもなかなか楽しそうだし、

古代君の女性相手の不器用さも笑ってしまいました。


第三章はいよいよ銀河の外宇宙へ…


見逃せないですね。


私は変わってしまったところは
「ふーん、そういう視点なのね。」と
距離をおいてみてるからか
あんまりクレームはつけてないんだけど
世の中は賛否両論なのかなあ…

| 2012/07/17 |  21:42 | 碧陽鈴 #- |  URL | 編集 |

コメントありがとうございます~♪

★碧陽鈴様

 こんにちは。お返事遅くなってごめんなさい。
 2199、観に行かれたんですね♪

> 第二章は
> 一章よりメカ等インパクトあるシーンが多いせいか、
> 息子と楽しんで観てました。

 ワタシもね、実は息子を連れていってみたいんですけど、2週間だと都合が合わないんですよね。
 もうテレビ放送を待つしかないかなぁ。

> ユキちゃんと古代君をめぐる恋模様

 ワタシはユキちゃんの膝蹴りに惚れました(笑)。
 古代くんもいい感じじゃないかと思ってます。

> アナライザーや佐渡先生相手に
> なかなかやる真琴ちゃんも面白い。

 ああ、真琴ちゃん、良いキャラですよね!
 彼女のオカルト能力設定(ウソ)がどういう形で発揮されるのか、その辺のエピが楽しみ♪

> 航宙隊の皆さんもなかなか楽しそうだし、

 ワタシ、出身が同じなので篠原が気になる~(笑)

> 古代君の女性相手の不器用さも笑ってしまいました。
 
 女性相手に不器用、というより天然? と思ったワタシ。
 素直で真面目なジャニーズ系の若者って感じじゃありません?

> 第三章はいよいよ銀河の外宇宙へ…
> 見逃せないですね。

 はい~楽しみです。あの予告の女性は誰なんだ~!?

> 私は変わってしまったところは
> 「ふーん、そういう視点なのね。」と
> 距離をおいてみてるからか
> あんまりクレームはつけてないんだけど
> 世の中は賛否両論なのかなあ…

 ワタシもそんな感じです。^^
 共感できるかどうかは別としても、ファンが何を言おうといいんじゃないかと思ってますけど、
 昔と違ってネットで意見を言いやすいから、製作陣は大変なのかもね、と思う今日この頃。

 次にどんなエピがくるか楽しみですね。
 ちなみに、ワタシ、第1章を見たときに「この真田さんは義肢設定じゃないかも」って思ったんですよね。
 ただ、第2章の古代くんの台詞からはそっちの設定の可能性もあるかな、と思い直したりもして。
 どう思われます?

| 2012/07/21 |  01:21 | ポトス #Kyq53.yY |  URL | 編集 |

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