辻村深月作品

2012/09/08 16:23

あれ、蝉が鳴いてない。と気付く昼下がり。

蝉が死んでるからそろそろ秋かと思ったけど、まだ夏だね~と同僚が言ったのは10日前のこと。
さすがに朝夕に秋の気配を感じるようになってきました。


最近小説にはまっていて、当たりくじをぼんぼん引いているように面白い。
ちょこちょこと図書館で予約してきた本が、何故かこの時期に一斉に割り当たったようで、
さあ、読め!
と言わんばかりに「リクエスト本ご用意できました」とメールが送られてくる。

図書館の蔵書をネットで検索でき、更に予約までできるというのはありがたく、
ワタシは多いに活用させていただいている。

昨年、読了数の目標達成に励んでいたとき、オトモダチのススメでネットの読書管理ツールを利用した。
それまで別なモノを使ってはいたのだけれど、読了数をカウントするには教えていただいたツールの方が便利だったので早速乗り換えた。
当初、ワタシは自分の本棚(というか、読了数だけ)にしか興味がなかったのだが、ふとしたきっかけで他人様のレビューを読むようになった。

このレビュー、基本が500字。
これが大変使いやすいのだな。読むのにも書くのにも大変都合が宜しい。
コメント欄を利用して更に続きを書くことも可能ではあるものの、
あらすじにしても感想にしてもだらだらと書いていたのではあっというまに規定字数に達してしまう。
他人の興味を惹きながらも如何に言いたいことを書き込めるか、というのが勝負なわけだ。

いや、別に勝負しなくてもいいし(てかする必要ないし)、自分の覚え書きとして使えばそれでいいんだけどね。
(笑)

一言で済ます方も多い中、とても上手な方がいらして、それを読むのがとても楽しみになってしまった。
ワタシ、良く申しますが、
「好きな事を語っている人の話は面白い」ってヤツですよね。^^
で、面白そうなレビューを読んでは、本を予約していた。

何しろ、ワタシ未読の本がものすごくあるから。←当たり前
当然の事だけど、ものすごく本好きな方が揃っているため、ジャンルも多岐に渡っているのだな。
誰、それ~??? とか そんなタイトル全然知らん! とかとにかくいっぱい。

ホント、どんなペースで読んでんねん!? ってな方が多いこと、多いこと。
世の中、本好きな人っていっぱいいるよねぇ。尊敬する、うん。

てなわけで、好きな作家さんばっか読むワタシには珍しく、あっちこっちに手を出していたんだな~♪
いやこれが、当たりだったのが多いのよさ。

中でも最近ハマっているのが、辻村深月さん。
この2012年7月に147回直木賞を受賞されたので、皆さんご存知かと思いますが、ワタシ未読だったもので。

 辻村深月(つじむら・みづき)
  1980年2月29日生まれ、2012年現在32歳。
  2004年「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。
   →wikipediaはこちら

基本、ミステリー作家さん、なのかな?
ワタシ、ミステリーあまり読まないものでよく分からなくて申し訳ない。

ワタシが読んだのは以下4作。
 『凍りのくじら』(講談社/2005年)
 『ぼくのメジャースプーン』(講談社/2006年)
 『名前探しの放課後』(講談社/2010年)
 『ツナグ』(新潮社/2010年)

心の揺れる様を描くのが大変に巧み。
特に、思春期の子の心理描写は見事。
人の悪意から目を逸らさず、その存在を肯定しつつも、そこには必ず光が織り込まている。
題材によっては、かなりグロいなと感じる描写がないわけではないが、
彼女の作品は、読んだ限りでは基本ハッピーエンドだ。

ミステリーに分類されるんじゃないかと思うけど、大きな謎解きを主目的としているのではないのだろう。
うわーーー、しまったーーー! やられたーー! こういう作家さんだったよ!
と、毎回、最後になって歯噛みして悔しがるのはワタシだ。(笑)

途中、ひっかかりを覚えながらも読み進んでしまった箇所は、大抵、やられる。
ストーリー展開の方が気になって、多少の疑問を覚えつつも読み飛ばしちゃうんだよねー。
うん、毎回やられるんだ。

で。
毎回、泣くの。

ワタシは、かなり涙腺は弱い方だと思う。
家族の中でワタシひとりが泣いている映画、なんてのは数限りなく。
とはいえ、泣く小説は多くないんだが。
毎回、泣かされるの。

で。
その後、やられた事に気が付いて、悔しがる。

もう、毎作このパターン。

繊細に綴られた物語と、そこに織り込まれた光の確かさ。
それを描き出す透明な文章。

辻村さんの魅力はそこじゃないかな、と思っている。

それから、作品間の登場人物たちが少しずつリンクしているのも面白い。
スピンアウトとは違っていて、物語世界が僅かずつ重なり合っているのだ。
だから、もしかすると発表順に読んだ方がいいかもしれない。

是非、読んでみて。

そうそう。『凍りのくじら』はドラえもん好きな人が読むと、より一層楽しめるかも。

ちなみに、『ツナグ』はこの秋、映画化されます。
 映画『ツナグ』 HP

 うほほほ。そうなのだよ。エンケンさまが出るのだよ。^^
 試写会、はずれちゃったのはとおおおおおっても残念だけど、楽しみ♪




凍りのくじら (講談社文庫)凍りのくじら (講談社文庫)
(2008/11/14)
辻村 深月

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ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
(2009/04/15)
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名前探しの放課後(上) (講談社文庫)名前探しの放課後(上) (講談社文庫)
(2010/09/15)
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名前探しの放課後(下) (講談社文庫)名前探しの放課後(下) (講談社文庫)
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ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)
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