『平清盛』第46回感想

2012/11/26 01:05

『平清盛』第46回頼朝挙兵 2012.11.25放送

「平清盛」と聞いたときから、一体どうやって話を閉めるのだろうと気になっていた。
歴史のお勉強をしたのは既に30年近くも前のこと、平家物語を読んだのも同じ頃。
特別気になった時代ではなかったから、裏付けの知識などないに等しい状態で見ている今年の大河。

「武士の世をつくる」というメッセージを見たとき、へぇ~面白い捉え方だなぁと思った。
なるほど、考えたこともなかったけど、言われてみればそうなのかもしれない、と。

平家の最期は誰だって知っている。
壇ノ浦の戦いを悲劇として描くならば、その前段階の平家の全盛・横暴振りをどうするのか。
成り上がるまでを時間を掛けて描き、後は速攻とか。
或いは、老境は描かず、頑張った時代だけを盛り上がって後はいきなり壇ノ浦とか。

予想は見事に外れて、ここ一月ばかり清盛は老醜全開で新しい国造りとやらを念仏のように唱えていた。
さすがにそろそろ見苦しく、仏御前を射殺そうとした所を盛国に止められて泣き出した時には、はあああ? と思ったのだけど。
友の息子に反旗を翻されて目が覚めた! って。

うーん。うーん。うーん。
ネタとしては悪くないけど、なんかしっくりこなかったなぁ~。
ひっぱりにひっぱった友情と新しき国造りの伏線回収。
うーん、うーん、うーん。

やっぱり初期の印象と同じ、小エピソード集みたいな回だったなぁ。
場面がぶつ切りに感じるんだよね。ネタも演技も悪くないのになぁ?

伊豆に以仁王(もちひとおう・柿澤勇人)の令旨が届き、源頼政(宇梶剛士)が平家打倒側に参じたと報告される。
伊豆に流されて20年とか言ってたけど、ごめん、頼朝20歳くらいにしかみえない…。

時政(遠藤憲一)殿は平家の武力の凄さをまるで見てきたように語ってましたが。
不遇にある上つ方(お公家さんとか法王さんとか)が狭い御簾の内で「○○打倒!」とか言って、それにそそのかされた武士が立ち上がったはいいけれど、結局現政権のいいようにやられちゃって、クーデターは失敗なのだ。
というパターンを何度繰り返せば気が済むのだろう…?
公家も、武士もバカばっかなの?

あ、そうか。
それじゃいかんと気付いた頼朝が、公家から離れて鎌倉に幕府を開いたのか!
さっすが~頼朝! 三代で終わっちゃったけど!(爆)

って。分かり切ってる話に、そーつなげたいんだろーか、とか考える隙間なんてないよーなドラマがみたいなぁ。

頼政役、宇梶さんは良かったです。
清盛が遷都の図面を見せたくて呼びつけた時、「もしや、あの書面は以仁王の令旨では!?」と内心どっきりしてる緊迫感があったし、清盛が「義朝と共に目指した国」とかアツく語ってるのを聞いて、(しまった…のか?)みたいな動揺を見せたりとか、上手いな~と思った。

でも、その陰謀を見破るきっかけが、病床の知盛が「馬がウルサイ…」ってか。
これ本当なの? すごく小細工っぽくてがっかりしちゃうんだけどなー。

てか。バレたら困るようなモンがあのコウモリ集団みたいな朝廷で秘密であるわけないぢゃーーーん。
よっぽど皆さん心がキヨイのね。きっと性善説が信じられていたに違いない。うん。
要は、自分だけは例外的に裏切られないと信じ込んでる甘ちゃんなんだけど。
懲りないってーか。学習しないのか? あれでどうやって「飾り物」でない政治ができるというのだろう?
うーん。うーん。うーん。
不思議な方々だよねー? 上つ方の考えてることはワタシにはわかりませんわ。

以仁王を逃がすとき「あなた様こそがご嫡流」とか言ってましたね。
朝廷内部でも、平家の中でもこの「ご嫡流」が声高に言われてるけど、これって清盛否定だよね。
だって、清盛、平家とは関係ない(って設定だ)もんね。
たまたま知力武力に秀でた棟梁だったから今は逆らわないけど、ホントは「おめーなんか」って思ってるってことよね。
平家の政権の脆さってのは、そこに起因しているってことになるんだろうか。

またまた、頼政。
平家の武力の凄さを見せつけられるかのような悲惨さ。
息子が「源氏の魂を取り戻してくださった」とか「戦っている姿が最高」とか言ってたけど、
頼政の判断こそ一族の長としては善しとすべきなんじゃなかろーか。
力関係を見極めるとか、平伏しても生き残るとか、それでも一族の尊敬を失わない生き方とか、
彼の生き方は尊いものだとワタシは思う。

しかも最期の自刃のシーン。
息子は首に刀を当てたけど、頼政は腹に刀を突き立てた。
苦しかったろーなーと思うけど、あれさえもが自身に課した償いだったのかもしれないと思った。

お見事、宇梶さんに拍手!

対して。

頼朝くんは、弓が下手だねー。
義経もなんだけど、もうちょっと格好良く弓を引けないんかなー?
あの弓だって、小道具なんだからきっとさほど強く張ってないと思うのよね。もうちょっと格好良く引いてくれ!

…この辺で「かーさん、文句ばっか?」と息子に言われたので自重しようかと。

マツケンの老醜はなかなか良い。メイクもさすが。
…なんで盛国は老けないのだろーか?(笑)

もうひとり、老けない人登場。
西行ーーーーーー!
ごめん、君の存在そのものをすっかり忘れていたよ! 
いやー、何年振りの登場だかわからんけど、変わんないね、キミ!

最終回を一月前にして、清盛・義朝・西行の友情と抱負を語り、清盛を諫めようとする西行。
だが、怯える仏御前を射殺そうとする清盛。
仏に重なる母・マイコの姿。
「やめよ!」盛国が一喝して止めさせる。

 助けてくれ 誰か
 暗闇ばかりじゃ
 果てしない暗闇
 光には届かぬ

「頼朝挙兵!」
清盛、復活!!

というラストだったわけだけど。
清盛の暗闇って何だったんだろう。独裁者の孤独ってヤツかな。
でも、ここで立ち上がるとは思わなかったし、きっかけが頼朝挙兵って驚きだ。

清盛の中にある生きる力とは「戦い」だった。
彼の「おもしろう生きたい」というのは、力の限りをぶつけあって戦うということだったのか。
源頼政がそう描かれたように、確かに武士の本分は戦うことなのかもしれない。

公家は戦わないからね。このドラマの中で、お公家さんたちはよく泣いたよね。
今回以仁王もはらはらと泣いてたけど、こんなに男が泣く大河を見たのは初めてかもしれん。
(もしかして女は誰も泣いてないんじゃないか?笑)
彼らは逆境に遭ったとき、或いは、命を奪われる場面に遭遇してできるのは、泣いて命乞いすること。
でも、もう見飽きてしまっただよ。ワタシは強い男の方が好きだよ。

頼朝挙兵で、時政殿は活躍するんだろうか。
人の良いお父さんだけじゃなくて、武将としての強さを垣間見せるようなシーンがあったらいいなぁ。
にやり、だけでもいいんだけど。もったいないじゃないか、エンケンさまが。


というわけで、面白いな~と思いながら見たのに文句の多い回でございました。
(_ _;)。

テーマ : 大河ドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

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