『八重の桜』第5回感想(書き直し)

2013/02/06 17:12

『八重の桜』第5回 松蔭の遺言 2013年02月03日

幕末は危機的状況の中、優秀な人物を輩出し、攘夷そして勤皇というイデオロギーが時勢とともに変貌を遂げ、倒幕という事態で終結した複雑な時代です。
始まりはペリーの来航による、単なる開港問題という政策の是非に過ぎなかったんですけどね。

その複雑な時代における会津の位置を、御三家・井伊直弼をキーワードにして描いてみると成る程、こうなるわけですね。
ワタシは面白かったです。

西洋の学問・技術に触れ、それを学び敵を倒そうとする覚馬たちですが、攘夷の志士たちはそれを否定します。
神国日本を汚す輩、と。
番組の始まりで、川崎尚之助が横浜で遭遇した「攘夷」は、切迫感があり良かったです。
開国も攘夷も、それまでは机上の言葉でしかなかったものが、一気に実態を持って示された感がありました。

憂国という志は同じながら、攘夷という思想には反発しか覚えない覚馬の戸惑いを、優れた思想家である吉田松陰の二面性をもってして浮かび上がらせた。
あれこれと説明しなくても、幕末の攘夷という言葉の持つエネルギーの高さがよく示されていたと思います。

ただ、ちょっと違和感を持ったのは、松蔭への覚馬の想いが唐突だったことです。
ふたりの交流が少なかったので、うーん、そんなにショックかいな、みたいな?
あれが佐久間象山だったならそんなことは全くなかったと思いますので、もう少しエピがあっても良かったと思いました。
小栗くんも松蔭を熱演してましたしね。

政局という面ではあまり濃くはありませんでしたが、物足りなさは感じませんでした。
単にワタシに知識がないため、あれこれ入れて欲しい要素が思い浮かばないだけかもしれませんが、
描かれる中心は会津なわけですし、十分だったように思います。
井伊大老と容保の交流は描けていたと思いますし。
もっとも、井伊大老の榎木さんはもう少し見せ場があっても良かったかもですね。
でも、さらっと描いたにしては印象的な桜田門外の変でした。

司馬遼太郎氏は、激動の時代に「まず思想家がたおれ、革命家(戦略家)が行動し、実務家が実利を得る」というようなことを書いていて、松蔭は思想家にあたるとあったように思いますが(未確認)、それに納得しながらワタシは別なことも考えていました。
「0から1を作る者」「1を10にする者」「10を100にする者」という括りが思い浮かびまして、松蔭は「0から1を」覚馬は「1を10」にしたのではないかと思うのです。
何事かをなすためには、どれも必要なんですけどね。

必要といえば。
また、政局がどうであれ、日々の生活もまた連綿と続くのだと山本家の女たちが言っていたように思います。
社会的活動も日常生活も、人が社会を営む上で両輪の役割を果たすもので、どちらがより大事だということはありませんし、片方だけで成り立つものでもありません。
ただ、両立させるのが難しいのは確かで、一方が危機的状況を迎えた場合、もう一方に負担が増すのは致し方ないこととはいえ、それを乗り切るのは難しいことだと思いますけどね。

そういう意味で、うらの「家を守ろう」とする姿勢がワタシには印象的でした。
三歩下がって、という大人しいだけの女性じゃないですね。ワタシ的、好印象です。
佐久とうらの「大事なややこを申し訳ございやせん」「うらのおかげで覚馬は命拾いをした。ありがとう」というやりとりは、ベタなだけにジンとしました。

そういえば、勝先生、咸臨丸でアメリカまでお出かけしたみたいで。
覚馬にお手紙出したり、船の上ではお元気そうなお姿でしたけど、確か船酔いして大変だったんじゃありませんでしたっけ?
(笑)


アメリカといえば、番組冒頭の尚之助さん、蘭語が通じないとわかるとすかさず英語に切り替えてましたね。
うーん、さすが秀才だわ。
いやー、ワタシ、彼の飄々とした様が好きでねぇ。

容保の優秀さも描かれていていいですね。
いつぞやのお姫様のように、覚馬があっちこっちに出没したらどーしてくれようかと思いましたけど(爆)
容保公は、今のところ「淡々」と言った感じでそれが落ち着いた感じで良いです。^^
次回、会津が京都守護職拝命にどう動くのか、楽しみにしています。

というわけで、かなりかっとばした感想を書き直しました。
一度目の感想を読まれた方、ごめんなさい。
朝、出勤前になんか書くもんじゃありませんでした。(^^;)





『八重の桜』感想
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テーマ : 大河ドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

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コメント

昨日も、、、

見ようと思ってがんばったのに見られなかった(泣)。小栗松陰が5話でお亡くなりになってしまうのは、(ファンの間では)周知のことだったので、う~見なければ、と思っていたのに、くくく(泣)。

それよりもFBとかで同窓会関係者の投稿を見ていると、やっぱり客観的には見られないみたい。どうしても「あぁ松平の殿様、拝命しちゃったよ」みたいな感じになってしまいます。なにせ、うちの母校ってば橋本左内先生の作ったガッコだからよーみたいな。きっと鹿児島の人も会津の人も、そうやって見てるんだろうなーと思うのである。

で、まだ会社にいる情けない私(泣)

| 2013/02/11 |  22:34 | 綾乃 #zlAQJbYM |  URL | 編集 |

では、明日でも!

★綾乃様
 
 お忙しそうですが、お元気でいらっしゃいますか?

> 見ようと思ってがんばったのに見られなかった(泣)。小栗松陰が5話でお亡くなりになってしまうのは、(ファンの間では)周知のことだったので、う~見なければ、と思っていたのに、くくく(泣)。

 あらららら。残念でしたね。
 小栗くん、熱演してましたのに。

> それよりもFBとかで同窓会関係者の投稿を見ていると、やっぱり客観的には見られないみたい。どうしても「あぁ松平の殿様、拝命しちゃったよ」みたいな感じになってしまいます。なにせ、うちの母校ってば橋本左内先生の作ったガッコだからよーみたいな。きっと鹿児島の人も会津の人も、そうやって見てるんだろうなーと思うのである。

 あー、確かにそうなんでしょうね。
 しかも、今回の綾野容保は、これまた悲壮感たっぷりといいますか、覚悟の上でといいますか、
 いや、泣けましたもん。
 まさに「ああ~拝命しちゃったよ」という感じでした。

> で、まだ会社にいる情けない私(泣)

 さすがにもう一段落したでしょうか?
 フレーフレー!

| 2013/02/16 |  00:54 | ポトス #Kyq53.yY |  URL | 編集 |

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