なまけもののエメーリャ

2013/07/06 10:05

なまけもののエメーリャ: ロシアの民話なまけもののエメーリャ: ロシアの民話
(2011/07/15)
山中 まさひこ

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表題は図書館で借りてきた、友人オススメ?のロシア民話である。

まあ、よくある昔話ではある。

村一番の怠け者のエメーリャがある日川へ行き、カマスを捕まえる。
カマスは逃がしてくれるなら、願い事を聞いてあげようという。
「カマスよ、カマス。おらの言うこときいとくれ! ○○!」みたいな呪文を唱えるとカマスが力を貸してくれるというわけだ。

…昔話って、ナンだよねぇ…(笑)


まず、表紙にも登場しているカマス。
コヤツ
↓↓↓


この絵本のいかにもなイラストの意外な再現度の高さに衝撃を受けた!(笑)

…でも、カマスって海の魚じゃないのか?

カマス科の魚類はすべて海水魚で、太平洋・インド洋・大西洋の熱帯・亜熱帯域に幅広く分布する。
(wikipedia-カマスより)


だよね? 念のため、夫にも聞いてみる。夫は海釣り専門の釣り人なので。

「あーカマスって歯が奥に向かって生えてて、噛まれると痛いんだよねー」と夫。
「…助けてあげれば今頃大金持ちだったかもよ?」(ワタシ)
「あはは、食べちゃったよ」
だそうな。

うーん、特別なカマスだから川にいたのかもしれぬ。
(笑)

で、カマスは魔法が使えるらしく、言いつけられた水汲みでは、水入りの桶が勝手に跳ねて家まで帰ってくれるし、薪とりでは馬もいないそりが勝手に走って森まで連れて行ってくれ、薪は勝手にそりに積み上がる寸法だ。

ただ、カマスが考慮するのはエメーリャの指示だけらしく、移動の途中村人たちに迷惑をかけようが気にしないらしい。
当然、村人は怒るがそれもまたカマスの魔法でちょちょいのちょい、だ。

ちなみに、エメーリャは昔話によくある虐げられし者ではない。ホントにただの怠け者だ。
兄さん達も、兄さんの奥さん達も、よく愛想を尽かさずに彼を養っているよな。

で、当然のごとく、噂は王様の耳に入り、彼は王宮に呼ばれる。
面倒くさいと一旦は断るが、「好物の○○をあげると言えば大丈夫!」と兄嫁が王様の家来にチクリ(笑)、事なきを得る。
てか、王宮へ行くのも、結局ペチカごとカマスに移動させるわけだが。

そこでよくある話の通り、お姫様がエメーリャに一目惚れをする。
父王にへつらわない素敵なお方! って、あれだ。
数ある縁談を断ってしまったお姫様は、怒った父王に勘当され島流しに。

うーん、ロシアって過激。

エメーリャは樽に詰められて海に流されてしまう。
だが呑気なエメーリャは「旅」を楽しみ、偶然(笑)お姫様の居る島へと流れ着くのだが。

えーと、こういう時こそカマスに願い事すべきじゃね? ^^;

で、お姫様と再会するエメーリャ。
エメーリャはお姫様の為に、素敵な宮殿とたくさんの召使いと美味しい料理を用意する。
もちろん、カマスにお願いして。

お姫様は大感激! して言った言葉がすごい。







「エメーリャ、あなたがもっときれいだったらよかったのに」


はあああああああ?

絶句。
そりゃないっしょ、姫!
いくら自分の力じゃないとはいえ、ここまでしてくれた男にかける言葉がそれかい!
いや、ロシア人ってのはわからんわー。

だが、エメーリャはああそうですかと全く気にかけることなく、またまたカマスに願い事。
「カマスよ、カマス。おらの言うこときいとくれ! おいらを優しくてキレイで賢くしておくれ!」

じゃじゃじゃーーーーん。

…カマスの魔法は偉大である。
怠け者のエメーリャは、優しくてキレイで賢い男になってしまったのだ!!

そうして自分の宮殿に王様を招待したエメーリャ。
「ワタシが誰だかわかりますか?」
って、わかるかよ!(笑)
王様はふたりの結婚を許し、幸せに暮らしました。という。

この物語、最後はこうしめられている。

エメーリャがこの後、カマスに願い事をしたのかどうかはわかりません。
きっと、していないと思いますけどね!


って。
いや、するでしょ。絶対、するでしょ。
と浅はかなワタシは思ったが。

やさしくてキレイで賢い男にしてもらったエメーリャは、きっとその時に「働き者」になったのであろう。
うん、きっとそうに違いない。

カマスはこうしてエメーリャから逃げたんだな。
(笑)

いやしかし。ロシアって国はおもしろいねー。
これ日本の民話だったら、絶対最後はエメーリャに罰(ばち)が当たっていると思うな。
(笑)


明日は七夕。
うん、こっちの話も「自業自得でしょ」じゃね?
(笑)


※注:図書館に返却後のため、記事中の言葉は管理人の記憶で書いてますので、正確ではありません。ニュアンス的にお楽しみいただければ幸いです。

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