2199第17話感想

2013/07/29 19:08

「宇宙戦艦ヤマト2199」第17話記憶の森から TBS系 2013.07.28 放送


ふふふ。これは語らずにいられまい。
(笑)
オリジナル18話「たったふたりの決死隊!!」に相当する真田&古代兄弟のエピソードですね。


ワタシ的にはこれで転んだも同然でしたが、どうやら我が家の男共にはあまりインパクトのない話だったようです。
「オレはさ、ヤマトには大味を求めてるからさー、悪くはないけど、なんかビミョー」
なんだそうだ。
ううむ。オトコノコの気持ちはようわからんがな。

艦内反乱終息後の今回、「道に迷ってしまった」新見ちゃんから始まります。
初っぱなから脱いでますが新見ちゃん、ふうん200年後でも下着の形状はかわらんのか。100年前はなかったけどな。とか、しょーもないことを考えてしまった。
女性艦内服の形状を見ても、2199ってつくづく男性アニメだよなーと思ってしまう今日この頃。
放送すんなとは言わないものの、不愉快であることは否定しない。

自分は宇宙人ではと悩む雪が見つめるのは土方のメッセ。
赤道祭の交信時、雪は土方に「1年間育てていただいてありがとうございました」と言っていたが、この「育てていただいて」という台詞はワタシ的には非常に引っかかる。
不適切じゃなかろうか?
1年で赤ん坊から17歳まで成長した「永遠に」のヒロイン、サーシャ=真田澪ならいざ知らず、19歳という年齢を鑑みても「1年間お世話いただきありがとうございます」或いは「面倒をみていただいて」とかの方が適切じゃないかと思う。
あー、お世話いただきとかいうと、違う意味にもとれちゃうかも?(笑)

ガミラスでは、ドメルの死刑判決決定と嬉しそうに笑うガキ大将・ゼーリック。
好きだなあ、こういうおおらかさ←違


ヤマト艦内に話は戻る。
自動航法装置の中核を成すモノが、実は事故で意識不明に陥ったユリーシャであったことを開示する決心をする沖田艦長。
「たとえそれが命令であったとしても、間違っていると思ったなら、それを正す勇気も必要だ」とのたまう。
つまり、先週の伊東たちの反乱も、彼らなりの正義に基づき(ってか、こっちの方がより現実的だと言えなくもない。まあ、先住種族が滅亡していることを考慮すれば、危険な星てな判断になるとは思うけど)「間違った命令を正した」結果とも言えるわけで。
結果オーライと言えなくもないその姿勢は、命令が間違っているか否かという判断基準を含めて、かなり危険な方法であることは間違いないと思う。

この時の「われわれは自分に正直であるべきであった」という沖田の述懐は、真田にとって己を断罪するに十分な言葉である。
「私の一存で、メ号作戦は陽動だと古代に喋っちゃいました」ってか?
それをやっちゃ機密も何もなくなっちゃうわけで、軍隊=命をかけた組織が成り立たなくなっちゃうでしょ。
間違っていると進言するのも、意見具申するのも(←同じか・笑)、それは勇気だろう。
だが、命令が間違っていると思ったので違う行動をとりました、って組織の長がそれを許容してしまっていいのか? なら伊東の行動も勇気ある行動なわけ? 結局、結果オーライなんじゃん、と思っちゃうんですけど。

自分の命令が軍を動かす。その命令1つで多くの命が失われる。
それほどに、軍の大将の言葉は重い。だからこその階級であり、そこには絶対的な権限が付随しているわけで、大将たるもの、その責任から逃れてはいけないと思うのだな。
「俺の命令が間違っている時には、正しく行動しろよ」とかいう上官がどこにいる。責任放棄だしょ。
まあ、最前線の兵士に「危なくなったら逃げろよ」的な指示はあってもいいかもしれないけどさ(笑)

己の間違いを認める勇気と、命令違反奨励とは違うと思うけど。←はい、言い過ぎです(笑)
2199の沖田艦長って、戦術的には非常に優れた武将であると思うけど、弱いよねー。
ワタシはその辺あまり好きじゃないわ。

たとえ命令でも間違っていると思ったら正す勇気ってのが大きな声で言えるのは、たとえ命令違反をしても命まではとられないという「安全な社会」だからこそ言えることなのでは。

もっとも、ヤマトは軍隊のリアルを描きたいわけじゃなく、この物語を通して今を生きる人に何かを訴えることを目的としているのだから、それはそれでいいのかもしれませんがね。^^


さて、調査に乗っていくのは百式でござる。

「金ぴかじゃねーーー!!」

即座に怪獣が叫びましたよ。
(笑)
ガンダムっ子な息子達は、メルダの赤い機体がでてきたときも「3倍早いのか!?」って爆笑してましたがな。

第一艦橋では、お留守番組=太田・相原・北野・南部が雪を同行した理由を解説してくれてます。
「イスカンダル人だからじゃないんですか?」と言った北野に、南部は大反発。

「違うっ!! 断じて違うっ!!」

って、言わなきゃ南部ちゃん(笑)

さてさて、システム衛生に入る調査隊。

早速番犬ロボットに遭遇。懐かしいフォルム。

ここで中原中也の話題が聞こえたかのように、新見ちゃんの回想が挿入(笑)
「いつでも先生はそうでした。迷った時、いつも道を示してくれた」
2192年(7年前)、新見は「道に迷っていた」のでしょうか。

場面は真田の研究室に移り、この時点で異星人の艦隊が火星軌道近くまで進出して来ていることが新見によって語られます。そして、中原中也の詩集が古代守の手によって真田にもたらされたものだという事実が明らかに。

「遠慮の無い人」と古代を表する新見に、「あいつは自分に正直なんだ。君も正直になった方がいい」と助言する真田。
かつてそう言ったにもかからず自分に正直になれなかった真田は、今度は正直になろうとしたのか。
古代らに、雪とユリーシャが同じ事故に遭遇したことを告げ、自動航法室の秘密を明かす。

「自動航法装置の中核はユリーシャなんだよ」

「ぐろっ!!」
と怪獣。やっぱ、そう思うか。
確かに、こう、ひどくエグイ絵面を想像しますよね。

とここでCM。
ここの処「攻殻機動隊ARISE4」の予告が入りますが、これ、ナレーションやってるのはエンケン様です。*^^*
うほほい。


さて後半。
中枢にたどり着いた3人。
中に入ると扉が閉まりますが、副長は動ぜずスマホで検索(笑)
そして、古代守との思い出を語り始める。勿論、手は操作中。いいなぁ、口と脳みそ&手が別々に動くのって便利。

2193年。新見君ならいないぞ、と古代を迎える真田。すでにふたりが特別な関係にあることを示唆している。
ふたりは、卒業したらそのまま宇宙軍に入るのか確認しあうふたり。

「詩と数式だな、俺たちは」
やっぱ、古代は詩人だ。中原中也には及ばんけど(笑)

そして、親友でありながら古代にメ号作戦が陽動であることを告げられなかったことを告白する真田。

真田の行動は、軍人として当たり前である。
にもかかわらず、何故ここまでそれを悔やむか。

それは「親友を助けられなかった」ではなく、「助けられたかもしれないのに、オレは親友を助けなかった」という悔恨だからだ。
「できなかった」という可能性の問題ではなく、「しなかった」という意思の問題だからなのだ。

ここに真田の孤独が見える。

真田が事実を告げたからといって、守が生きて帰った可能性は低い。いや、生死を分ける場面において、この戦況から逃げられるという可能性を持っている方が、リスクを高めたかもしれない。
そんなことは、真田にも当然分かっているはずだ。
にもかかわらず、そこに深い罪悪を覚えるかといえば、それは真田が孤独だったからではないだろうか。

真田は守の死が哀しかった。辛かった。
誰しも、親しい者の死に直面すれば、ああすれば良かった、こうすれば良かったと思い悩むのは当然のことである。だが、それを誰かに打ち明けられたならば、悲しみを分かち合う人間がいたならば、自分の罪だと悔恨することからは逃れられたのではないだろうか。

真実を告げられなかったという疚しさは、「命令だった」という既成事実によって一旦は蓋がされる。
だが、弟である進が「間違った命令なんて無視」(笑)という行動でヤマトを救い、真田の指揮をフォローする。同じ道を信じていたはずの新見は、反乱という行動をとり、さらには「間違った行動を正す勇気も必要だ」と尊敬する沖田にまで言われてしまう。

「お前のとった行動は間違っていたのだ」と、皆がそう告げているように感じるのも無理はなかろう。
本来、ここで真田を支えるべき位置にいるのは新見だが、彼女のキャパはそこまで大きくない。自分のことで手一杯なので、先生の心情を慮ることができない。
或いは-。
意識はしていなかったにしても、どうして告げてくれなかったのか、と思っていたのかもしれないね。

沖田も、徳川も、榎本も、佐渡も、古代の動向には敏感でも、真田の心情まで汲んではくれない。
みんな冷たいよねー。
てか、「それ=みんなが気にしてくれる」をして「将たる器」と規定したっていいけど、ワタシ的にはムカツクしー。
(笑)

「親友に事実を告げる勇気も無く、ただ命令には忠実に。俺はそういう男だ」
そう真田は告げる。

「汚れちまった悲しみに----」
親友を失った悲しみが、己によって汚された。
真田はそう感じていたのかもしれない。


室内は中性子で満たされる。中にいたら生きてはいられない。
雪のつぶやきが哀しい。

そして、ゲートは開かれる。

で。
にゅにゅにゅっと水からあがる副長が、にやりー!
(笑)
オリジナルの煤にまみれた真田のメット越しのニヤリも良かったけど、こっちのニヤリも良かったよね。^^

真田が、自分の苦しみを吐き出すことのできた相手は古代進だった。
守の弟だからという位置にいただけで、進は結構辛い役目を引き受けてくれたことになる。進さん、ありがとう。
真田は、ようやく親友の死を悼むことができるのかもしれない。


ということで、17話は終わるけど、実はこんだけ語っても、まだ足りない事がある。
(笑)

真田、古代、新見の関係について。
次回、考察します。たぶん。

テーマ : 宇宙戦艦ヤマト2199 - ジャンル : アニメ・コミック

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コメント

はじめまして。

上手く語れませんが、学生時代の新見さんは素直そうでキャパが広い感じがしてました。人の言うことを受け入れてみようという聞く耳を持つ柔らかさがあったというか。
けれど、大人になった新見さんの姿は
 >自分のことで手一杯なので、先生の心情を慮ることができない。・・・同じ新見さんとは思えないのです。別人の様にさえ思えてしまいます。
旧ヤマトで結ばれたスターシャと守兄さんのイメージから離れられない私としては、守兄さんがどうして新見さんのことが好きになったのか、不思議で不思議でたまりません~っ!・・・と、ここで喚いてもどうにもなりはしないのですが。そして、これが真田さんの「可愛い後輩」だなんて、いやです~信じたくありません~

| 2013/07/29 |  22:40 | ゆきんこ #- |  URL | 編集 |

Re: はじめまして。

☆ゆきんこ様

 はじめまして~ようこそいらっしゃいました。^^
 妄想全開のだらだら感想文にコメントありがとうございます。

> 学生時代の新見さんは素直そうでキャパが広い感じ

 あーなるほど! 仰る通りかもしれませんねー。
 素直で一生懸命で、まさに「可愛い後輩」って感じがしますもんね。
 どこでどーやって道に迷ってしまったのでしょう。
 あれだけ真田を慕っていたのなら、そうそう道を違えるとは思えないんですけど…。
 自分の頭の良さでは、とうてい「先生」には敵わないと分かるくらいに聡明であった、と思いたいし。
 (じゃないと、真田の片腕にはなれない!!)
 案外、芹沢あたりがイズモ計画の為に何か策を弄して取り込んだのかも?

 はっ。すみません、また妄想全開状態に…(苦笑)

> 守兄さんがどうして新見さんのことが好きになったのか、不思議で不思議でたまりません~っ!
 そして、これが真田さんの「可愛い後輩」だなんて、いやです~信じたくありません~

 わははははは。お気持ちわかりますよ~。^^
 新見ちゃんも陛下相手に比べられたら勝てないですからね~。

 ワタシ的には、守兄がどうして出撃前に新見ちゃんと別れたのか、の方が気になってました。
 新見ちゃんにとっての真田と守兄って、宗方コーチと藤堂さんだと思ってまして(笑)
 この辺、別記事で考察したいと思ってます。よろしければ読んでみてくださいねー。

| 2013/07/30 |  23:49 | ポトス #Kyq53.yY |  URL | 編集 |

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