今年の読書録

2013/12/27 21:52

今年も目標は年間100冊でした。
12月29日現在で、105冊読了。
ぎりぎりではありますが、目標達成でき良かったです。

今年の11月と12月は月の1/3は家にいなかったこともあり、達成が危ぶまれましたが何とかなりました。
100という数字に特別な意味はありませんが、ラスト二ヶ月以外はほぼ月10冊というペースを保てました。
これは偏に平穏無事な日常を営めたからできた事だったのだと、今になって思います。

時間的な事もさることながら、本を読むという行為は案外心の持ちようやら体力やらに左右されるものです。
ワタシと同世代の方はほぼそうだと思いますが、本を読むための時間は日常の中にありふれているモノではなく、作り出すモノです。
ぼーっとしてたり、TVを観ていたり、他の趣味に費やす時間が多かったりすると、中々読書に当てる時間を捻出するのは難しくなります。
割合簡単に作れるのは通勤時間だと思いますが、ワタシの場合、車か徒歩での通勤なので読書は無理ですね。
ランチを頼んで料理がくるまでの間か、夕飯後の時間か、ワタシに作りだせるのはそんな所ですがTVをほとんど観ないので夕食後の時間を読書時間にあてることができました。

ワタシのように単なる趣味で読書をしている者にとって、たくさんの本を読むことにどれほどの意味があるのかは正直わかりません。
ですが、やってみないことには何もわかりませんからやってみた、という次第です。

結果的に、何かが劇的に変わったとか、新境地に至ったとか、そういうことはありませんでした。
(笑)
何かをしようとする場合、物理的にそれをこなすというのは意味があると思いますし、たぶん、何においてもそういう時期は必要なんだと思いますが、こと読書となると…うーん、批評家になるわけじゃあないですしねー、質の向上とかいうのはわからんです。^^;

とはいえ、得たものがないわけではなく、量をこなそうとしたために様々なジャンルの本を読むことができたという点は成果でした。
ワタシは作家読みの傾向が顕著なので、気に入った作家さんの作品をくまなく読んでいくというスタイルできましたが、今年は今まで敬遠していたいわゆるベストセラーをいくつも読むことができました。
いや、何か妙なこだわりといいますか、意地を張ってるみたいなとこがありましてね。^^;
なるほどベストセラーになるにはそれだけの理由があるんだな~と思う事もしばしばあり興味深くはありましたけど、
だんだんお腹いっぱいになってしまって…(^_^;)
もーいいかなーと思うに至り…あはは。

そんな中、今年出会った新しい作家さんは、日明恩さんと西條奈加さん。

日明恩さんは、たちもりめぐみさんと読むんですよ。読めませんよねぇ、知らなきゃ。
鎮火報 Fire’s Out (講談社文庫)」という作品がきっかけです。
これ、以前からオトモダチに勧められていたんですが何故か手を付けないまま書棚に飾ってありまして。
ふと、読んでみようと思い手を伸ばしたら、いや、面白いではないですか!
あっという間にシリーズを読み、警官シリーズも読み、ワタクシご満悦です(笑)

しばらく「消防車」マイブームでしたので、通勤途中にある消防署に釘付けになっておりましたよ(笑)
おお、もしや大交代の時間か! とか、あ、全部出払ってるんだ、とか、お、あのまるで脱ぎっぱなしのような防火服?は着やすいようにああやっておいてあるのだな、とか、妄想竹がぐんぐん生えちゃって、とっても楽しかったです。

先日は、思いもかけず救急車にお世話になりましたし、救急隊員の皆さんには心から感謝でございます。
路上駐車するときには、消火栓の上に駐車しないよう気をつけよう! と思います。

ところで、余談ですが。
少し前のことですが、救急車に同乗した家族に向かって「後ろから車で着いていくから」と声をかけたら、救急隊員の方が聞きとがめ、「あの」とこちらを振り向き、「救急車は赤信号でも進みますので、交通法規は守ってくださいね! アブナイですから!」と注意を受けました。
ええ、勿論、それは承知の上での言葉ではありましたが、その心配りには感服いたしました。
実際、交差点を赤信号でも通り抜けていく救急車についていくのは中々難しかったです(^^;)

閑話休題。

もうひとりの今年であった作家さんは、西條奈加さん。
基本的には時代小説の方だと思うんですが、ティーンズ向けも書かれてます。

金春屋ゴメス (新潮文庫)金春屋ゴメス」のシリーズと「恋細工 (新潮文庫)」がワタシの好み、直球ど真ん中、という感じですっかりファンになってしました。

「ゴメス」の方は、その破天荒な設定に度肝を抜かれ、大変面白く読了。
「恋細工」の方は、恋の描写がワタシの好みで。

この作家さんの特徴は、とにかくキャラがたっていること、だと思います。
登場人物がとても生き生きとしていて魅力的。
手元に、「三途の川の落とし物」がありますが、未読。
お正月に読めると良いのですが。

あともうひとり付け加えるとしたら、梶よう子さんですね。
ライターさんから作家さんになった方らしいですが、すっきりとした読みやすい文章を書かれます。
時々、うん?と読み返すシーンがあるのが気になる所ですが、有川浩さんや高田郁さんのように劇的にうねるような物語運びではなく、道端に咲いた花のようなほっこりとした物語の中に、所々ぐっと引き込まれ涙してしまうようなシーンがあり、全体としては淡泊な印象で有りながら、また次作を読んでみたいと思わせられる作家さんでした。

***

今年最後の1冊になったのは、たぶん今日読了した「はなとゆめ (単行本)」です。

冲方丁(←これ、単語登録してないとぜっっったい変換できない。「うぶかたとう」と読みます、念のため)さんの最新作で、「天地明察」「光圀伝」に続く時代小説三作目は、何と清少納言が主人公。

天地明察、光圀伝とどんどんぶ厚くなっていく作品に内心「またかよ…^^;」と思っていたんですが、これは普通の単行本の厚さでしたよ。(笑)

天地明察や光圀伝に感じたあのワクワク感とは違う、おお、冲方さん新境地か、という感じの面白さでした。
ワタシは、この三作の中では「光圀伝」が一番好みです。一番分厚いけど。

平安時代というのが、ワタシ的にはマイナーな時代でして、イマイチ時代背景が思い浮かばなかったり、宮中のあれこれに興味が湧かなかったりと、読み始めは…な感じでしたが、やっぱり最後は引き込まれましたねー。
彼女の主への想いと、枕への想いと、そして自分の生き様というもの。

そう、冲方作品はそれぞれの「生き様」に惹かれるのですね。
ワタシなんて名前も知らなかった「渋川春海」という人物の、荒れ狂う魂の持ち主だったのだと強烈な印象を残す「水戸光圀」の、そして誰もが知っている枕草子の作者「清少納言」の、それぞれが掴んだ運命と生き様。
そこに引き込まれワクワクと高揚し、物語に浸り、読了後、彼らの生に想いを馳せる。

その一連の心の動きが気持ちよくて、ワタシは冲方作品が好きなのだと思うのです。


そんな作品に出会えたことに心からの感謝を。
そして。
また、来年も素敵な作品に出会うことができますように。

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