『三途の川で落としもの』著:西條奈加

2014/01/04 23:28

今日は仕事始めでした。
明けましておめでとうございます、今年も宜しくお願いします、と挨拶をしてお仕事。
今年も頑張ろうと思います。


新年、ちょっと心に残る小説を読みました。

三途の川で落しもの三途の川で落しもの
(2013/06/27)
西條 奈加

商品詳細を見る


昨年の読書録でも書いた最近お気に入りの作家さんである西條奈加さんの最新作。

昨年末に図書館の予約が回っていたのですが、タイトル的にちょっと今読むのは気が進まず棚に放りっぱなしになっていたのですが、貸出期限もまもなくやってきますし、ワタシの後予約されている方もいらっしゃるので、うーん読んでしまおうか、と手にした本。

しんど~と思いながら読んだ箇所がなかったわけではありませんが、読後感はなかなか好し。
てっきり時代小説だと思っていたのですが、違いました。
主人公・叶人(かなと)(小学六年生)の成長物語でした。

相変わらずこの作家さんは、キャラクターの造形が上手い。
それぞれがきらっきらと輝る個性を持っている。
だから、ぷふっとほくそ笑んでしまうようなシーンが多く、時にぐっと気持ちを捕まれてしまう。
魅力的なキャラクター達は、当たり前のように善も悪も兼ね備えている。

子どもの成長物語なので、それを導く大人が当然出てきますが、彼らでさえ、正も邪も持ち合わせ、全能ではない。
彼らは彼らの限界があり、その中で四苦八苦しながら生きている。
それでも、子どもを愛しいと思い、導こうとする。

物語の舞台設定というか、背景となる考え方も成る程と思えるし。


なんて言いますか。
いつまでも思考停止に陥っていてはいけないのだな、と。
嫌なことや哀しいことが、ただ頭の上を通り過ぎて行くまで目を瞑って蹲っているような。
そんな時は、多かれ少なかれ誰の上にも訪れるのだと思いますが、そのままではいかんのだと。
いつかは、立ち上がって進まねばいかんのだな、と思った次第。

宗教的な教義に則って、魂とか輪廻とかを信じているわけではないのですが、
ここ数年、「彼岸」というものを考える事が増えました。


そうそう。
こういう終わりは予想していなかったですよ。^^

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

本のこと  | コメント : 0  | トラックバック : 0 |

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する